見出し画像

過去の私の作品㊲

狭い空間に横たわる私の目の前には天井。
全部を覆い
たくさんのものから守ってもらえていると思っていた…。
でも何故か今は、とても重たく感じ、全部を隠されているような気になる…。
いらないもののようにさえ感じてしまう。
もしかして今の私は、もっとお日様の光を浴びたいのかもしれない。
雨に濡れてしまいたいと思っているのかもしれない。
風が通り過ぎるのを全身で感じたいのかもしれない。
無くしてしまったらきっと私は剥き出しになる。
支えも守りもなくなる。
怯えながら寂しくなりながら震えるのだろう。
だけど、弱々しくて、頼りなくて、薄っぺらだけど、今の私を包むものが大切で、これを頼りにしていきたい。
これにすべてを預けたい。
そんなことを思いながら大きな箱のふたを開けると花びらが1枚、箱を飛び出し飛んでいった。


いいなと思ったら応援しよう!