わたしが・棄てた・女
発達障害の女の子のお母さんです。
月末なので、お母さんの本棚から一冊。
遠藤習作さんの「わたしが・捨てた・女」
あらすじの詳細は控えておきます。
これを初めて読んだ若い頃と今になって読み返しての感じ方はだいぶ変わりました。
若い頃は、弄んだ男子学生の吉岡や田舎臭く不器用なミツの鈍臭さに苛立ちました。そしてミツの救われない最後にも、どこか消化不良を感じました。
今は、ミツの純粋さに心が洗われます。
冷酷な運命、孤独に耐えながら、人を信じ、愛し、誰よりも純粋。
遠藤周作さんは、カトリック信者であるため、聖書の教えに導いているところも、この小説の魅力です。ミツが吉岡に、愛、神、人生を示したように、読み手の私にとってもミツを通して考える機会になります。
娘のこと、神様お願い、と思う時があります。
この時、私はイエスの母マリア様に祈ります。
瞑想や坐禅に近いのかな、落ち着きます。
お母さんは、寝る前に並んで本を読む時間もとても落ち着く好きな時間です。
明日から6月、雨耕雨読、、かな。