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東京に住みたかった話①

小学生くらいの頃から、ずっと東京に住みたかった。東京に住めば、山Pに街中で遭遇できると思っていたし、なんならブザービートみたいな恋愛ができると思っていた。東京には山Pがいて、ディズニーランドがあって、なんだかキラキラしてるから、大人になったら東京に住むと決めていた。

東京行きを決意したもう一つの理由が、2016年の冬ドラマ「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の影響だ。

このドラマの何に影響されたかというと、『北海道で運命的な出会いをした有村架純と高良健吾が一度は別れるが、東京でこれまた運命的に再会して紆余曲折した後結ばれる』というストーリーの【東京で再会】の部分だ。

なんというロマンティック。これだ。私もこれをしたい。当時、小6。

数年後、中学2年生の時に、人生最大の片想いをしていた。一度は付き合ったものの、すぐに振られてしまったK君と、私は「いつ恋ストーリー」を重ねて、大人になったら東京でその人と再会して結ばれるんだ、と信じていた。それはもう、大学2年生になり新しい彼氏ができるまで、信じ続けていた。

そういうわけで、私は恋愛ドラマに現実を重ね、高校三年生の冬まで、(K君との再会も夢見て)本気で東京に行くことを決意していた。

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