「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」
今「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著)を読んでいる途中なのだけれども、段々と頭の中にあったモヤモヤがようやく消えて、日差しが差してきたような感覚がある。
前回の「40の壁」本と、この本の内容は視点がほとんどつながっているのだけれども(元々はるさんがこの本を紹介されていたから読んだと思う)、自分がずっとここ数年感じてきた、得体の知れない「焦り」や「不安」はまさに
「自分、このままでいいのか?⇨いや、多分良くない。なんかしなきゃ!⇨とはいえ何を??この状況でどうやって?何をどうしたらいいの??⇨仮にこのままだとどうなるの??⇨多分未来の自分が困るんじゃないかな、もっと早く行動すればよかったと後悔するんじゃないかな」
という、訳のわからないループを繰り返していることから生まれていたと思う。
それがもはや無意識下にも浸透してしまっていて、最近はなんだか子育てを楽しめない日々が続いていた。
子育てはずっと「一度やってみたかったこと」だったし、保育園激戦区だったこともあるが、結果的に4歳近くまで専業主婦でゆったりと娘を育てられる環境は理想に近かった。
しかし、もうすぐ娘も年中になろうとしている今、先ほどのループが頭の中を少しずつ支配し始め、段々と「もっと自分の時間がほしい。自分のために何かやりたい」という気持ちだけが膨らんで、それが得体の知れない「焦り」「不安」になっていた。
その結果、子育てしていてもなんだか「今」を楽しめるような気持ちには慣れず、「待つ」ことの多い子育ての時間が無駄に感じてしまうこともあって、イライラしていることも多かった気がする。
それが娘にとって決して良いことではないのは頭ではわかっているはずなのに、真っ直ぐ受け止めてあげられない自分にもイライラ。
でも何をしたらいいのか、そもそもその焦りや不安はどこからくるのかもわからなかった。
でも、今は驚くほどイライラが減った。
自分でも驚いている。
それは、これから自分が100年生きることを想定して、今後の人生のデザインをすればいいのだ、その方法のヒントは今読んでいるこれらの本の中にあるのだ、ということがわかったからだと思う。
そのおかげで、私は心の底から安心できた。
やるべきことが定まってきて、数年スパンで種を育てていくような心持ちでいろんなことをしてみよう、と肚が据わった。
それからというもの、精神が安定して、夫にも子供にもイラつくことが激減した。
イラつきの原因は相手や環境などではなく、自分自身の中にあったのか…と、今までの自分の態度を反省した。
本当に、ここから人生が変わっていく予感でワクワクしている。
頭のモヤが晴れ、視界が冴え渡ってきた感覚。
錆び付いていた脳がマッサージされ、エンジンがかかってきたような感じ。
この感覚が新鮮なうちに、どんどん動いていきたい。
ちなみに密かに心の中で今年の1文字を決めていたのだが、それは「動」の文字だった。
まだ何も変化が起こっていなかった、去年の年末ごろにそう決めていた。
きっと私の中で「動きたい」という衝動があったのだろう。
今年はきっと、その通りの1年になる。