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ゼロ秒思考[行動編]を読んで - Action Reading

先日、赤羽雄二さんの『ゼロ秒思考』シリーズ第3弾となる「行動編」を読み返してみました。ゼロ秒思考についてブログを書き始めるにあたり、改めて本書を手に取り、初心に帰って読んでみようと思ったのです。

本書の位置づけ

本書は、シリーズ累計50万部を超える人気シリーズ「ゼロ秒思考」の第3弾です。第1弾で「考える技術」を、第2弾で「仕事の速さ」を扱った後、「即断即決・即実行」をテーマに掲げて2016年に発表されました。

自分は早くなっているのか?

読み返して最も強く感じたのは、「自分は本当に早くなっているのだろうか?」という素直な疑問でした。確かに、地方支店から本社への異動を経て、より多くの会議や企画案件に対応することになったのですが、特に負担には思っていません。以前と比べて能力が向上していることは間違いありません。

しかし、実感として、タイピングの速度や文書を読むスピードといった、いわゆる「物理的な早さ」は特段向上していないのです。また、作業中、ぼんやりしてしまう癖も継続中です。では、なぜタスク処理が早くなったように感じているのでしょうか?

私なりの答えは、以下の3点に集約されます:

  1. 考え方や行動の癖を理解し、それに応じた判断ができるようになった

  2. 情報収集・学習方法を常にアップデート、アンテナを高く張り、抜け漏れや無駄を防ぐよう心掛けている

  3. AIやITツールを効果的に活用し、速さを身に着けている

自分の「癖」を理解したうえで判断する

特にお伝えしたいのは、自分の思考パターンをつかむことの重要性です。私には以下の特性があると思っています。

私自身の判断の特性

  1. 瞬間的に判断・打ち手を思いつき、行動できることが多い

  2. 一方で、ぽかんとしたまま反応できないことがある

  3. 瞬間的にアイデアは浮かぶものの、誤解や思い付きに影響されてしまっていて、判断を誤ることがある

  4. その場合、半日程度間を置いてより良いアイデアが浮かぶことが多い

誰にでもあり得る要素かもしれませんが、私の場合これが極端なのです。
また、次に述べるような癖がある、という自覚も持っています。

相手の意見を受け止める際の癖

  1. 相手の意見を悪意的に受け止めてしまう傾向

  2. 相手の考えは変わりうるもの、ということを失念し、断片的なコメントに過剰反応してしまうこと

可能であれば変えられるよう修練を積めればいいのですが、先天的な要因、生まれ育った中で染みついてしまった習性はそう簡単には直せません。その分、思いや考えが浮かぶごとに、
「それは大丈夫な考えか?いつもの悪い癖が現れたのではないのか?」
と自問自答し、失敗を繰り返さないよう心掛けています。

情報収集と学習手法のアップデート

私の「早さ」を支えているもう一つの重要な要素が、多角的な情報収集と学習です。赤羽さんの教えやメソッドに触れることで、この部分も大きく強化されました。

読書を通じた知識の獲得

  • 新聞の書評で見かけた専門書

  • 人の行動や心理への洞察を深めるための小説

といった新しいジャンルにも積極的に手を伸ばすようになりました。 また、言うまでもなく本を読んだらAction Readingのメソッドによる、読書経験の血肉化も行っています。

音声ツールを活用した学び
通勤時間を有効活用し:

  • ポッドキャスト

  • Voicy

  • Spotifyのコンテンツ

などを聴き、印象に残った内容は会社でノートに書き留めたり、A4メモ書きを行って整理。これにより、移動時間も学びの場として活用できています。

リアルな交流の価値
デジタル化が進む現代だからこそ、人との直接的な交流の重要性を実感しています:

  • 赤羽さんの講習への参加

  • 受講生同士の学びの場での交流

実際に人に会って意見を交換することで、オンラインでは得られない気づきを得られています。

進化するAIツールの活用 思考や事務処理のスピードアップに、AIツールの活用も欠かせません。この領域は日々進化を続けており:

  • ChatGPT:汎用性の高さ、イラスト作成、音声入力

  • Claude:人に寄り添った文書作成やチャート作成が可能

  • Perplexity:記事の収集と編集を同時に実現

  • GensPark:より深い考察をサポート

これらのツールを適切に使いこなすことで、思考のスピードそのものが向上していくのを実感しています。

著者からのメッセージ

赤羽さんが本書で伝えたかったのは、おそらくこういったことではないでしょうか。「まずは行動してみよう。その結果を受け止め、次の一手を考え、また進んでいこう」。

本書には
即行動できない理由、即行動するメリット、しないことによるデメリットなどがこと細かく列記されていますが、重要なのは「行動しませんか?」というシンプルな誘いかけ、その一点に尽きるのです。

私自身のこれからのアクション

この気づきを活かし、改めてアクションプランを立てました:

  1. 改めて早さにこだわってみる

  2. 自分自身の反応を客観的に観察する

  3. 得意なことは更に伸ばし、苦手なことは補完する

  4. 「やめる、変える、委ねる」という選択肢を常に意識する

  5. 頑張ることそのものを目的としない

3ヶ月後の目標

具体的な行動目標として:

1.ゼロ秒思考関連のブログを週1本以上執筆
2.その他のテーマでも週1本以上の記事を書く
3.職場での業務改善案件に積極的に取り組む
4.仕事とプライベートのバランスを保ちながら、快適な生活を維持する

個性を理解し、それを活かしながら即断即決・即実行を実践していく。それこそが本書から得た最大の学びかもしれません。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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