全人類「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」を見てくれ
老若男女、全世界のこの超ハードモードな社会を生き抜くすべての人類の皆様、今すぐにトワイライトウォリアーズを見るのです。
仕事がだるい…将来への漠然とした不安…物価は上がるばかりにも関わらず上がらない給料…将来もらえる保証もないのに毎月毎月払い続ける年金…
払いたくもねえ社会保険料…職場のやかましいお局…呼んでもねえのにYouTubeに表示される美容アカウントの「163㎝46㎏の一日の食事♡」みたいな投稿…帰省すると親戚や祖父母から問いかけられる彼氏の有無、結婚の予定、ひ孫懇願アピール…いつの間にか溜まる段ボール…ベッドの下のほこり…
改札前でイチャつくカップル…キャベツ高すぎ…
これらのストレスは
「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」
この映画を見れば大抵は解決します。
本当です。
全てはこの映画一本で解決。
この作品は、香港映画史上No1大ヒットを叩き出したハチャメチャアクション映画なのですが、なんといってもアクションのカッコよさが半端ない。
刀・拳・銃、その場にある武器になりそうなものはすべて武器にするフィジカルバカ男たちの、血で血を洗う爽快アクションがまあ最高。
役者の人間離れした動きだけではなく、カメラワークや音楽、テンポも本当に素晴らしくて、見ている側は思わず体が動いてしまうアクションシーンは、一瞬の瞬きすら惜しいと思ってしまう程でした…もっかい見てえ…
映画館で隣の席だったお兄さんは、途中から「家なんか?」と思うほどの前傾姿勢になって見入ってました、わかるけど。
この映画、ただのアクション映画ではなく、映画というものを構成する多くの要素がギッッッチギチに詰め込まれいるんですよ。
まずはアクション、これはもう小学生から100歳越えのおじいおばあも拳突き上げて熱狂するほどの分かりやすいワクワク感とハラハラ感。
強制的に脳汁をドバドバ出させられている感覚。自分では抑えようのないアドレナリンの放出。とにかく全てがアツすぎる。
そして泣ける要素、アクション映画となるとアクションの方に注目してしまいがちなのだが、この作品は、彼らが住む場所の背景やその場所での彼らの立ち位置や責任、過去や人間性、それらを本当に丁寧に描いており、キャラクター一人一人の魅力度があまりにも高い、高すぎる。
それに加えて、伏線もしっかり張ってあるので、キャラクターのセリフや行動が後の展開にしっかり効いてくるという、なんかもうそもそもストーリーの完成度がめちゃくちゃ高いのだ。そのストーリーの良さがアクションをまったく邪魔しない、むしろ引き立てているまである。
ストーリーが丁寧に作りこまれているからこそ、キャラクターの発言や行動の裏にある思考がしっかり見えて、アホほど感情移入してしまい映画館できったねえ泣き顔さらしてしまいました。泣くつもりなかったのでウォータープルーフのマスカラじゃなかったっつーの…人のこと不意打ちでパンダにしくさりやがってよォ……マジ今年見てよかった映画ナンバー1だっつーの…
テメコラごぼう抜きじゃねえか……
泣けるシーンはいくつかあるのですが、特に最後の竜巻のシーンでもう泣きすぎて梅田水没したので御堂筋線止まりました。嘘です。
てかこの間梅田で御堂筋と四ツ橋動かなくなったとき、ホームにこの世のすべての人間が終結しているんですか?ってくらい人いて最悪でした。
私がソンヤッだったらホームをバイクで駆け回ってしまっていたかもしれないくら最悪でした。ソンヤッはこの映画内屈指のバカ強色男なので映画館で顔面拝んできてください。この顔のくせに肩幅が9mくらいあるので初見の人間はソンヤッのケンタウロス加減に目を白黒させているうちにエンドロールです。
それに笑いの要素も忘れずに盛り込んであって、映画を見ながら「この場面で出てくる人間が強いわけ…つえ~wwwww」「こいつ誰や…つえ~www」「体を硬くすると刃が通らないし…フンフン…手刃がめちゃくちゃ強いし…ほぉ……アツアツの炭もお煎餅のように食えるってなんでやねんwww」「ジジイ死ぬほどつえ~wwww」とかいうトンチキアクション要素もしっかりあって、あくまでエンタメのしての面白さも忘れていないという素晴らしさ。
なんなんですかトワイライト・ウォリアーズ。
全ての要素を兼ね備えすぎてはいまいか?田舎のイオンなのか??
そこにさえ行けば万物が揃うという部門において、田舎のイオンと肩を並べるレベル。
しかもキャラクターの魅力度がヤバすぎる。
主人公の陳洛軍(チャン・ロッグワン)、寡黙な苦労人だがめちゃくちゃ情に厚い、タフ。
龍捲風 (ロンギュンフォン)、九龍城砦のリーダー。身内とか自分が大切にしている人間への愛の深さが端々に現れていて、みんな龍の兄貴のこと大好き。死ぬほど強い。Winston吸ってる。一旦禁煙しよ。
信一(ソンヤッ)、主人公の仲間であり、舞台である九龍城砦のリーダー龍捲風の右腕。作中屈指の色男かつおしゃれでノリもよく情に厚い。顔のプリチー加減と体の厚みが見合っていない、令和のプリンスケンタウロス。
十二少(サップイー)、別組織に属しているが、龍捲風 (ロンギュンフォン)への恩もありロッグワンの仲間でもある。とにかく明るくおちゃらけキャラ的立ち位置ではあるもののこいつもバカ強い。腕が旬の大根くらいある。
四仔(セイジャイ)、九龍城砦唯一の医者。過去に顔面に受けた傷を隠すために常にマスクをつけているが、その下の素顔は男前。冷静インテリ枠にも関わらず作中1といっても過言ではないほどの筋骨隆々っぷりに加え、戦闘スタイルは基本素手。しかもAV女優になったアジア人の元カノを探し出すために自室にはアジア系AVがしこたまあるという、公式から与えられても「やりすぎやろ!!pixivじゃないんやから!!」と言いたくなるほどの盛り盛りっぷりである。
当たり前のように敵もめちゃくちゃ魅力的で、気功という能力を身に着けると刀を弾き返したりできるうえに、アツアツの炭も食えるという…最強のラスボス…王九(ウォンガウ)…炭はあんま食うな…。
こいつがまあ気功のおかげで物理攻撃が何も効かねえというチートすぎる能力をもっているうえにケヒャラーなのでガチサイコパス感がすごいんですが、見てるうちに愛着がわいてくるというかそこも一つの魅力に感じてしまうので不思議なんですわ泣
しかも作品に集中して見れば見るほど、こいつがラスボスなん展開面白すぎるやろ…この小物感でバケモンなん何…おもろ…。
ストーリーの面白さ、魅力的なキャラクター、派手なアクション、泣ける展開、要所要所で入れ込まれる笑い、すべてが完ぺきなバランスで嚙み合うことによって、見た後の爽快感がと満足感でストレスが四肢爆散します。
血沸き肉躍るとはこの作品のためにある言葉なんだろうな~~とエンドロール見ながら考えたりしてました。
あとジジイが強い作品はもれなく最高ということも証拠づけられました。
最近何をしても楽しくない…趣味に手が付けられない…毎日生きていくのに精いっぱい…休みの日は寝てしまう…現代社会なんかクソくらえ…週5で8時間勤務最初に決めたやつへの恨みが止まらん…電気代去年の倍で鬱…みたいな人こそこの映画を見に行くことおすすめします。
トワイライトウォリアーズがすべてを解決してくれるはずです。
よっしゃ私も強いババァになるぞ~~~~~~~~~~~~~~!!!!