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124. 私を阻むモノ

「寒いから温かい服装で」

彼のクールでかつ端的なLINEが届いた。まだ私は家にいて、化粧しているところだった。今朝は頭が重い。花粉だな、これは…。

今日の服装は、普段そのへんをブラブラする程度のカジュアルな格好にした。だって寒いんだもん、と自分で自分に言い訳した。

それでも着替えとメイクに時間がかかってしまう。出発予定時刻から遅れてしまった。

もたもたしていたせいで、最寄り駅につくと電車が遅れている。まもなくアナウンスが流れ、上下線ともに運転見合わせとのこと。ショックで狼狽える。今すぐにでも彼の元へ走っていきたいのに。私の行く手を阻むでないぞ、お主。(誰に言ってんのw)

ホームで様子をみていたら、一部区間のみ運転再開したので、彼に連絡した。ホッと胸を撫で下ろす。

なんとか電車に乗れて、安心したせいか、電車のなかでうたた寝。少し早いけど、Valentine chocolatの代わりに用意した、彼にきっと似合う贈り物を届けるのだよ。今日はそれだけで帰ろう。

GODIVAの紙袋で誤魔化すのだ!えへへ

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