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楽器ビギナーがうまくなる3つの秘訣

なんでもそうですが、なにかを始めるときに注意しておくべきポイントがあります。最初にこたえ、いっちゃうんですが、型と習慣と目標です。最初が肝心。これは、ビジネスでも生活でもなんでも共通することなので、いちどここで整理しておこうかと思います。

型の大切さ

もちろんみなさんご存知です。変な癖がつかないようにすること。からだはいったん覚えてしまうと、なかなか忘れてくれないんです。だから、それよりもこっちがいいよってことを覚えさせて、そっちを強化することで、まずいやりかた(型)がニョキニョキって出てこないようにすること。これが癖の修正です。めっちゃがんばらないと癖の修正はできません。これはくせ全般に共通します。たとえば、言葉。生まれたところが広島なら広島弁がデフォルト。大学で京都に引越ししたらまわりは京都ことばになるので、そこで広島弁を「じゃろ?じゃろ?」って言っていたら、変わった人だねって思われる。(広島の人はその変わって人だといわれる感覚がわからないらしいが)大抵の人は、あれ?なんかわたし変なこと言った?ってわかるので、4年も京都にいれば「おおきに」が言えるようになっていたりする。こうして一度ついた癖は消せない。それを直すには、あらなた癖をつけるしかない。だからフォームはからだがはじめて出会う楽器にどうふれるか、を正しい癖づけをする必要がある。

習慣

練習量に比例して上手になる。これはなんでも同じ。プロレベルになればまた違うけれど、素人、アマチュアレベルであればなによりも練習量です。そのためには習慣づけをすることが大切。著名なバイオリン奏者は、子供のころから1日7時間毎日練習してたとか聞きますし、パガニーニとか起きている時間はすべてバイオリンみたいな。やー、私は無理無理。けれど、毎日練習することくらいならできそう。そこで、時間を決めてタイマーかけて、めんどくせーって思ったら、めんどくさいけどやるんだぴょん♪って歌いながらあまりあれこれ考えるより先にケースをあける、という行動をする。すると、意外に続いたりするものです。つづけるとうまくなる。あれ?ボウイングがスムーズになってきた?もしかして笑!うまくなった?ちょっとうまくなったかな?と自分の変化によろこんだりする。この感覚を味わいたいから練習するのだ、と声に出して言い聞かせ、今日もよくがんばりました!と(たった5分だとしても)自己承認をして練習を終える。こんなルーティンで日々つづける、いつまで続けるとかゴールはいらない。とりあえず、鼻歌混じりに、意思決定力をつかわず惰性でケースをあけ、練習成果を楽しむ。ふりかえるとそれがないと変な感じになる。そんな瞬間にであえたら、習慣化成功!ってことです。練習するのに意思の力が必要な間は、腕前はまだまだだと自分にいいきかせております。

目標

しかし、これはどんな時も必要なことがあって。「なにをするために、なんのためにバイオリンをひくのか」。そう、目標です。これはバイオリンひけたらおもしろいし〜、なんとなくエレガントですてき〜、というざっくりした主観的な動機でもいいのはいいけれど、きっとどこかで終わります。どうしたいのか?を描いて、ほんとうにそれが楽しくて仕方ないと思える未来だったら、必ずモノになったりするものです。たとえば、還暦の誕生日に家族の前で情熱大陸をひいて拍手をもらう!とかどうですか?その情景、目に浮かびますよね。奥さんはどんな表情?、こどもはなんて言ってくれているか、孫はどんな動きをしてくれた?そんな自分はどんな服を着て、どんな演奏をしていて、どんな感覚?これを想像できる人はすでに成功前提の目標です。え?そこまで考えないといけないのか?って?そういわれてもね、それは自由ですが、、、ほんとうにしたいこと・願い・希望を思うと、自然にそういうことが浮かんでくるものです。わざわざ捻り出さないと出てこないのは目標じゃないのかもしれないな。

なので、この3つがちゃんと揃っていると形になっていく。人生哲学です。子供のころ、勉強ってどうしてしないといけないのか?って考えたことありますか?数学の方程式とか、化学の元素記号とか、大人の生活になんにも役にたたないってたしかにそのとおり。そうではなくて、勉強する習慣づけと、うまくいったときの達成感を楽しむために勉強するんだよね。そして、うまくいったことより圧倒的に多いのが「うまくいかなかったこと」。そのときのメンタル、思考ぐせをつけるためにです。あああ、なんでうまくいかなかったんだ、わたしは向いてない、才能がない、頭悪いからしかたない、こんな私を産んだ親も親だからしかたないんだ・・・ってすぐ諦めたり、他責思考になったりするとなにをやってもダメ人間になってしまいます。子供のときに失敗をたくさんするべきと思いませんか?「次はこうしよう」とやり方を変えてみると、これは不器用だけどこっちは得意だと自分の強みを確認できるもの。打たれ強くもなるし、ストレス耐性は高まります。

なぜ最初が肝心なのか

スタート地点が悪かったらそれですでにマイナスなのです。競争でたとえるのはよくないけれど、陸上のレースで「位置について・よーい・パン!」ってときに全力で走り出すことが結果につながるじゃないですか。位置についてのところで、位置につけてなかったり、その位置、ちょっとうしろすぎん?ってところだったり「線はみでてるよね、きみ?はい、失格!」みたいな感じでスタート以前の問題だったりします。仕事も同じ。成果を出そうとする気持ちはあっても、とっかかりが遅かったり、それはあとでいいよってことを先にやったり、我流でやってしまってあとから修正したり怒られたり迷惑かけたりすると「君はもういいから」って言われてしまう。


ということで、楽器の練習は最初が肝心。

演奏が上手な、というより教え上手な先生に、正しい型を教わり、できていないところは修正してもらって、そして、日々5分でもいいから楽器をもち、手の届く数年後の自分の姿を妄想してほしい。


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