疾病利得か前進か
途中までは強迫性障害の治し方になるので、立ち向かっている方はぜひ参考にしてみてください。
いつまでもこの困難な状況にいるのはイヤだ、強迫の野郎に負け続けるのはイヤだ!と思い、まずはこの困難な状況で強迫症をなんとかすることを優先順位の先頭において、日々意識的に過ごしていたら、強迫観念に対して、少しずつだけど小さな成功を勝ち取れるようになってきました。
そうなると次に同じような場面になっても耐えやすくなったりしてさらに頑張れるようになったりします。
とにかく暴露反応妨害法はやはり大事。勝てば、つまり強迫行為をしなければ必ず治療効果をもたらします。
一気に治そうとせず、耐えられるギリギリからはじめる。それだって努力は必要だけど、頑張れば成功を手にできる。
例えば、散歩で歩いたところが気になって戻ってしまうなら、家の前だけでも歩いて、気になっても見ないで、散歩をやめて「不安をそのまま」にして、とにかく家に帰っちゃいましょう。20mいや5m散歩しただけでもいいのです。気になったところをそのまま帰る、そしてほかのことをする。
ちょっとの頑張りで成功を体験するのです。
回数を減らす。
触って耐える。
確認しないで待ってみる。
時間をかせぐ。
思考が間違いなこと気がつく。
そんな小さなこと。
強迫行為を実際にしなくても、頭の中で「大丈夫だよ」と言い聞かせたり「どうだっかな?」と記憶を辿らせて不安を消そうとすると、その効果は減ってしまいますが、実際に手を洗ったり、確認するよりはいく分はいいでしょう。
とにかく小さな成功で「あれ気にならなくなったぞ」と不安が消える感覚を体感すれば、自信になります。
そうなると強迫性障害に対して、もしかしたら良くなるかも、という前向きな気分になり、強迫のことを考える時間が減ってきます。
この好循環を感じられたらかなり前進します。
ここまでは強迫性障害で苦しんでいる方にも頑張って体感してもらいたいです。
こうやっていけば治る、が体感でき、いずれは治るということも夢じゃないとわかります。
治し方はここまで。
ですが、私の場合、強迫性障害以外の現実的な問題が大きすぎて
強迫が減ると、すかさずそのスペースにさまざまな現実問題が浮き上がります。離婚、家、お金、仕事など、思い起こさてれてまたそれがストレスになり苦しいのです。
さらに妻のことも瞬間的にはお思い起こされるようになり、これがいきなり苦しくて、強迫に囚われてる方が慣れている分まだラクなんじゃないかと思ってしまいます。
強迫に囚われることで、現実問題や考えたくないことから逃避しているような状態なんでしょう。
まさに疾病利得。
だからといって、強迫があってもしょうがない。では絶対にだめです。私は、現状を打破すべきなんです。
こうやって冷静に状況を分析できる自分もいるんです。強迫も暴露反応妨害法実践することで、克服への道も微かながら見えて来たんだから、次は思い出の辛さに向き合う番なのかも知れない。
そりゃいきなり辛いです。これほどのこと同時に起きたら普通進めませんよ。
でも、現実的な問題から逃げるわけにもいかないのだから、きつくて苦しくてしんどいけれど、前に進むしかない。
ここまで数ヶ月。
望んだ状況じゃないし、努力を怠ったわけでもない。
甘えもあったと思うけど、しょうがなかった。
過去を思い悩むのはやめよう。
まだまだどん底は続くのかも知れない。それは自分にはわからない。
だけどひとつひとつ潰していき、辛さ、しんどさ、不安を相手にせず、成功を積み重ねて前進していく。
留まっても何も変わらないでしょう。
これが人生のどん底でベッドに寝逃げして出た答えです。