今日投稿すれば384日連続!続けられてすごい!とのこと。2024(令和6)年10月18日(金)投稿、山田風太郎著『八犬伝』読書感想文。

『読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?』とのこと。丁寧なご提案、どうもありがとう。しかし今回は見送りで。悪気はありませんよ、少しも。ただ昨日、山田風太郎『人間臨終図巻』の感想を書いたので。
 そう書いておきながら、悩む。山田風太郎『八犬伝』の映画化に合わせ、同書の読書感想文を書きたいのだ。しかし、その本が見つからない。
 読まずとも感想を書ける部分は確かにある。『南総里見八犬伝』の著者、滝沢馬琴が描かれる<実の世界>のパートだ。圧巻、と書いておけば間違いない。馬琴の記す<虚の世界>即ち『南総里見八犬伝』本編より正直、私にとっては面白かった。天才絵師・葛飾北斎との交流の様子は興味深く、盲目となった馬琴が息子の嫁の協力で『南総里見八犬伝』を完成させるところは泣ける。『東海道四谷怪談』の作者である鶴屋南北との対話は、山田風太郎が抱く伝奇小説への考え方が現れていると思った。
 念のために書いておくが<虚の世界>つまり『南総里見八犬伝』の部分がつまらないと言っているのではない。面白いのだ。だが感想を書きにくい。山田風太郎には『南総里見八犬伝』が元ネタの小説『忍法八犬伝』があり、私の中で内容を区別しにくくなっているのである。『八犬伝』<虚の世界>だと誤解して『忍法八犬伝』の感想を書いてしまう恐れが零とは言えない。
どうせ書くなら万全を期したい……と滝沢馬琴のような細かさがあるわけでなく、ただ本を探すのが面倒なだけだが、まあいいや。見つかったら続きを書く。それまで、さようなら。


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