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紙がいいんです(エッセイ)

何でもかんでもスマホの中。

それに、私は慄き退くタイプだ。

何でもかんでもスマホのアプリで簡潔に。持ち物はスマホ1つあれば大丈夫!

……そんな最先端な人間に、私はなれそうにない(笑)

楽だったり、手続きも手軽だったり、脱紙をしている事はわかっている。

けれど、どうしてもスマホという機械の中ではなく、手という感覚で掴みたい、持っておきたいモノが、私の中ではあるのだ。

それに、もし今のスマホが壊れ、新しく買い替えなければならなくなった時、昔ほど引き継ぎは難しい事はなく、パッと出来てしまうらしいが、それでも、その引き継ぎの事を考えると「……なんだかな〜」と思う私が居る。

私は、きっと「何をめんどい事言っているんだか」と言われるタイプ。

そして、どんどん遅れていくのだろう。

けれど、スマホという1つの機械に、何もかも集約されている、ある種の『個人情報爆盛機械』を操る事を考えると不安しかない(笑)

……と、言いつつ、どうしてもアプリにしなくちゃいけなくなった時は、素直に…と言いつつ、少しブーブー言いながら変更するだろう…(笑)

そんな私は、最近スポーツのご招待チケットを取得した。会員登録をし、そこからチケットを取得。

そして、そのチケットをアプリにするか紙にするかの選択に、私は迷わず『紙』にした。

家にはコピー機があったので、そこから
グイーン、グイーンと印刷されて出てくるチケット。

印刷し終わった紙のチケットを手にした時、私は何処かホッとした。

「紙」という実物が手元にある事に安心したのだろうと思う。

勿論、コピー機がなくても、コンビニに印刷に行くだろう。

手にあるから安心。

私には、これが向いているのだ。

「今」は。

色々な考えや気持ちがあるから、私のこのnoteを読んでくださった方の中には、勿体ないな〜とか、めんどいね〜なんて
思う方も居るだろう。

それでも私は「紙」という安心を、今はまだ手放せないし、出来そうにない。

証明として、安心させるものとして、
私には手元に残るモノが、まだ必要なのだ。


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