はじめまして。#愛読書で自己紹介
はじめまして。いしかと言います。
この度初めて山根あきらさんの企画に参加させて頂こうと思います。
よろしくお願いします。
①化け者心中 蝉谷めぐみ著
発売当初から気になったいた作品で、初めは図書館で借りて読んだのですが、そのあまりの私の好みぶっ刺さりの内容で自身最短の日数で読み終え、その後購入しました。
元女形の魚之助(ととのすけ)と、
鳥屋の藤九郎が縁あって出会い、二人が歌舞伎の世界で起きた事件を解決に導いていくお話です。
時代物小説を読み慣れていなかった私は中々読むのに少し苦労してしまいましたが、それを凌駕する程の引き込まれ方でした。
歌舞伎という世界を舞台に絡まっていく嫉妬や業、元女形の魚之助にも、暗さや悩みが垣間見えますが、それを藤九郎の真っ直ぐさや素直さがほどいていく過程も、とても大好きです。
②紅蓮の雪 遠田潤子著
たまたまショッピングサイトで色々と見ていた時に関連作品として出てきた小説でした。
こちらも一度読むとどんどん引き込まれてしまい、ページをめくる手が止まりませんでした。双子の姉が亡くなった事をきっかけに、弟が姉が最後に訪れていた大衆演劇の劇団に縁あって入団する所から段々と物語が動いていくのですが、もう私の想像を超えていきました。
私はどうやら物悲しさが残る中にある、明るさや優しさに心引かれるようで、こちらでも化け者心中の藤九郎の様な人物が出てきます。
読み終わっても暫く余韻を感じて、考えて、何時までも心に残る読後感でした。
③家にいるのに家に帰りたい
クォン・ラビン著
こちらの本も何年か前に話題になっていた作品で、こちらの作者であるクォン・ラビンさんの文章に私は共感の嵐。
同じ様に思い、考えて、時にハッとして、何となく感じていても言語化する事が出来なかった気持ちがここにあるように思いました。
特に共感したのは、恋愛のお話よりも、心のこと、関係、気持ち、考え方です。
読み終わった後も、本を閉じて少し表紙を眺め、撫でて、良かったな〜なんて言いながら読み終えた。
そんな作品です。
とても、素敵な企画でしたので参加させて頂きました。
中々3冊に絞るのは難しかったですが、本当にこの3冊は余韻がいつまでも残った作品です。
山根あきらさん。
素敵な企画を、ありがとうございました。
また読んで下さった皆さん、ありがとうございました。