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【詩】ない夏

あついあつい夏が
この四季というなかから
音もなく なにもなく
こつぜんと 姿をけしたなら

祭りはなくなり 花火はきえ
傑作の山車 夏料理
青い海 みずみずしい野菜
ひまわり あさがお
みんな なかったことになる

せんぷうきの風にふかれ
頭をとかしていた
そんな日は 八月三十日

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