誰にも話せない…だからこそ「放す」
以前にもお伝えしましたが、人は何故悩むんでしょう?
それは「自分ではどうしようも出来ない」ことを「自分独り」で何とかしようとしてしまうからです。
自分には出来ない、知らない、分からない事ってたくさんあります。
苦手なことだってたくさんあります。
私にもたくさんあります。
そしてそれは死ぬまで無くなることはありません。
そんな「出来ない・知らない・分からない」を『出来るように・知るように・分かるように』努力する姿勢はとても大切です。
努力を積み重ねた末に、それが「出来るようになった・知ることが出来た・分かった」となれば、それはその人の「成長」です。
けど、どう頑張ってもそうなれないことだってあるんです。
ここで自己肯定が出来ている人と出来ていない人の差が出て来ます。
自己肯定が出来ているとは、自分が出来ない・知らない・分からないことを「自分」で知っています。
「無知の知」というやつです。
そしてそんな「分かっていない自分」を「恥」としません。
自己肯定が出来ている人はそんなとき、それを「出来る人・知っている人・分かっている人」に助けを求めます。
それを「教えて」なのか「手伝って」なのかはその時の状況や内容に依りますけど、とにかく誰かにSOSを出すことを躊躇いません。
ですが自己肯定が出来ていない人は「そんなことも知らないの?」とか「そんなことすら出来ないのか?」などと否定されることを恐れて、自分独りで抱え込んでしまいます。
そして自分独りで何とかしようとしてしまい、うまく行かない経験を重ねて、より自己否定感を強めてしまうんです。
そのような負のループから抜け出すには、抱えている悩みを誰かに「話す」ことがその第一歩になります。
家族や友達、同僚など身近な人たちに話せればそれが一番良いのですが、その中身によっては身近な人には話せない…という事もあります。
そういう人のためにカウンセラーやセラピストがいるわけです。
必ずしもそこで話すことによって問題が解決しないかも知れませんし、答えをもらえないかも知れません。
けれど、ひとまず「放す」ことが出来ればその一歩を踏み出せた達成感は感じられます。
特にココロの問題に関してはより専門的な知識を持った相手に話すことで、解決へのきっかけがつかめます。
自分だけではどうしようもないと感じられたら、その悩みは独りで抱えず誰かに「話して」下さい。
そしてその悩みを「放して」いきましょう。