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上手な「並」の先生はこの時期いくつかのパターンを作るようにしている。

 この時期黄金のみっかんというボーナスステージを上手く使えた方は
たいへん多いと思うのですが、一方でなかなか思うように
スタートが切れなかった先生方もおられると思います。
例えば 前年度 荒れた感じのクラスを受け持った時に
学習の規律が作られてないので、昨年通りのルールでスタートしたくても
できないなんて時があります。
その時は大変ですが、やはりもう一度子どもたちと
ルールを作っていく必要があると思います。
ところが一度 ルールがない世界でやってきた人たちです。
また縛られなきゃいけないのかと思い反発したり、
習慣化ができていないのでやなかなかスムーズに
行けなかったりするところがあると思います。

そこで上手な波の先生は、こんな時はある程度学習や学級の過ごし方の
パターンを作るべく、いろいろ取り組みをされています。
今日はそんな話をお伝えしたいと思います

10分間 パーツや ユニット教材を使って授業を細分化する

最初から45分やろうと思うとこれはなかなか難題で、かなり難しいです。
子どもも間違いなく長期間これに順応することができません。
その間に子どもとの信頼関係が崩れることもしばしばで
いきなり45分の学習技術をやろうと思うと、それだけで何十種類も
覚えなければいけないことが出てきて
お互いにとっていいことがありません。
子供達にとっても教師にとってもイライラしなければいけなくなるので
そこは避けましょう 。
そのためにするのが、45分の授業をいくつかに分けること。
10分間 パーツ教材は兵庫県の古川光弘先生という名人の方が
提唱されてる方法ですが、これは一般向けの実践です。
内容は10分ごとに学習内容を変えるというもので、
算数であれば 最初に計算を行い、次に図形の問題を行い
最後にまとめとして 文章題を行うなど10分ごとに変えるというものです。
ユニット教材は東京の杉渕鉄良先生が提唱されたもので、
もっと細分化して5分ごとに違う活動します。
音読を活用したり歌を活用したりして、
5分ごとに集中して力を出し切るというような方針を取ります。
私は自分が学んだ際に非常にこのお二人の実践がわかりやすく
資料も多く残っているのでおススメしています。
上手な「並」の先生は意識してないようなのですが
これらのように無理のない時間で活動を区切り
子ども達に無理させずに授業を成立されます。

他にも調べてみると形は違うのですが今流行りのミニネタだとか
法則化サークルのやり方だとか
短時間でこのまま力を引き出すものは山ほど世の中にはあります。
ネット上にもたくさんありますから、ちょっと調べてみると面白いです。

これをするといいところは、まず集中する時間は5分間なので
得意な子と苦手な子の差が見えにくくなること。
もう1つは集中する時間が短いのである程度全員が集中して
取り込めることです。
そして色んな活動するので45分のうちにどれか1つか2つ
子どもが興味のあることに出会えることです。
これは子どもにとって大きなメリットで、
子どもたちに学習に向かう際に規律を守ることの面白さや
達成感の面白さを伝えることができます。
これらの活動を通して、また改めて向かってみようと思うような
元気を与えることができると思います。
こういう成功体験の繰り返しで自然と
学級に規律が生まれていくと思います。

と、ここまで申し上げてきましたが、この方法はいって注意があります。
それはこれは大変劇薬だということです 。
成功率が高すぎるので いつまでも成功するために
子どもの実態に合わせずこの組み方を続けてしまうことがあるからです。
そうすると当然、子どもたちがさらに学びを深めたり
自分たちで活動を組み立てたりするようなことが起こりません。
今求められているような児童主体の学びを深めていく形に
この形では生きにくいので、ここのところをいつ切り替えるのか
というタイミングを間違えないようにしないといけません。
45分の授業が成立するように持っていくのが上手い先生方は
多かれ少なかれこの辺を上手にされているともいます。
この辺も我々は上手ななりの先生 学ぶことが多いようです。

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