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【詩】古いカフェにて

陽の光に浮くほこりのなかに
歳月が流れこむ
生涯をきめる出来事
過ぎ去ったあの人
あったのかもしれない岐路を
わたしは幾度も
間違えたのでしょう
一生に一回しかない生活
流れに揺蕩い
いくらか飛沫を飲みながら
誰かの
女という生きる道を片目で見ては
ないものねだり
あの日
二羽の鳩が枯れ草を啄んでいて
可愛いと思えたから
大地、水、火、風、空を友として
草、花、海を師として
詩を描きましょう
秋雨が降りました
左腕の冷たさだけが残されて
鳩はどこへ行ったでしょうね


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