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【詩】11月

11月
初めての顔をして
冬はやってくる
適切な世界から取り残されたように
青い銀杏が揺れている
軽い音がする
マシュマロを炙ったり
タマネギのコンソメスープを作ったり
夕飯が鍋になったら
もう11月だよ
すぐ12月だよ
どこかでは神様のように降る雪
嘘を消してくれないかな
石のように生きたり
樹のように生きたり
真似してみてもいいけど
嘘だよ
例えばささやかに
本当のことを言いすぎるのは
淋しくなるんだってわかってきて
クリスマスだって
仕事だから関係ないとか
なんとかの者同士のくっつきあいっこって冷やかして
ごまかしながら慣れようとするのは
昔が楽しかったせいだね
夕方の鐘より
朝6時の鐘が好き
クリーム色の朝
薄いピンク色の部屋のなか
例えばささやかに
本当のことを言いすぎるのは
あなたに会いたいからだってわかってきて






大好きなkeiさんの絵を使わせていただきました。雨のようにも涙のようにも思うんですけど、今回の詩にあわせて雪に見れないかなあと思いました❄️でもレースをかぶってるみたいでもあり、好きなのです。😊

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