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【詩】群青

低い音量で
静かな歌を聴いて
しんとした夜明け前が
さらにしんとなる
繋がろうとしない世界に
置いてけぼりにされて
身体の何処かで
雨音を溜め込む
わたしの1分にも満たない電話を
喜ぶ母がいる
そのために昼間また職場から電話をかける
丁寧にわたしはおどける
そうやって
わたしも老いていくのかな
歌は愛をうたっている

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