【詩】恋路

あなたの仮面を撃ちたい
本当の顔を知りたいと
思っていたのに
つかみがたいのはあなたのほう
自由なのはあなたのほう
飴玉には思い出が詰まっていて
口に含んで
少しずつ溶けてくると
あなたの言葉が沁みてくる
とても幸せだった
飴玉には思い出が詰まっていて
少しだけ淋しいから
生姜のきいた飴にして
泣くのを我慢している
雨の音がこわい
この水滴はだれかの涙
この水滴はわたしの気持ち
地に落ちたら消えてしまう
地に落ちたら汚れてしまう
だから楽しいことをしようって
いつかのあなたの声が蘇る