マガジンのカバー画像

読んだ

302
読みます
運営しているクリエイター

2024年9月の記事一覧

9/27 『店長がバカすぎて』を読んだ

自分の勤めている店では購入がはばかられた。オビにコメントを寄せている書店員の方々はどういう気持ちで書いているのか……風通しのいい環境なのかな。自分のところがそうでないというわけでもないけど。 同業種とは言え環境やら何やらも違うので、どこが同じ、ここは違う、これは流石に無いよ~みたいなことを細かくあげつらうのも粋ではない。店の立地や規模によっていろいろ差もあるだろうし。こんなことあるある、というのと、こんなこともあるのか、というのをそれぞれ程よく感じ取って読んでいた。バカな店長

9/27 『短物語』を読んだ

これまで様々な折に様々な媒体で書かれた短々編を一まとめにした物語集。短い物語だからミジカナモノガタリ、なんて、相変わらず洒落てるなとは思ったものの、収録作のボリュームとスパンからして、最初期からシリーズを追ってないと何が何やら、どこがどこやら、誰が誰やらとまではいかないまでも、わからない人は多いんじゃないだろうか……どこが身近だ。 しかし最初期からシリーズを追っていた自分はしっかり楽しめたのでよかった。初出一覧を見るに、実はけっこう既読のものとかあったけど、それも随分昔のこと

9/21 『天冥の標 Ⅱ 救世群』を読んだ

第一巻を読んで、散りばめられた謎と果てしない奥ゆきを感じさせる伏線にこれからどんな壮大なスペクタクルが待っているのだろうと胸をときめかせてから――なんと3年が経過していた。一体何してたんだ。いや何してたかと言えば、積読を消化していた……他ならぬ本シリーズ第一巻もそんな積読のひと積みであった。しかしそうしてシリーズ作品に踏み出したはいいものの、続きを読みたいと思ってもリストの先にはまた別の積読、別のシリーズ作品が控えているためになかなか続巻に踏み込めないという我がリスト式積読消

9/12 『高い城の男』を読んだ

何年か前にSF古典名作フェアをセルフ開催して、『ニューロマンサー』と一緒に購入。『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』にしなかったのはなんか……照れた。『星を継ぐもの』も一緒に買ってたし、なんかこう、ベタが過ぎるって気になってしまった。一個は変えないと。それで選んだのが本作であるが、これがうまく外せているのかどうかもわからん。 『ニューロマンサー』同様に、厳しい戦いになるだろう、心して臨まねば、と気合を入れて読み始めたが、意外と意外と、結構読める。これまで読んできた海外SFの