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【MODのお仕事】インフルエンサーマーケティング vol.1

MODのインフルエンサーマーケティングについてご紹介しつつ、私新井がインフルエンサーマーケティングについて思っていることを書いていきます。


MODのインフルエンサーマーケティングについて

インフルエンサーマーケティングは、大きく分けてKOL(Key Opinion Leader)とKOC(Key Opinion Consumer)の2種類が存在します。
弊社では、フォロワー数に応じてS・M・Lと分け、クライアント様に提案をしています。

マーケティングの目的は、主に ①販売促進 ②ブランディング ③イベントや店舗への集客 に分けられます。
弊社は②と③のお仕事が多く、アメリカのシューズブランド・Steve Maddenでは、継続的に旬の若手女優・タレントを起用して商品をPR投稿していただくインフルエンサーマーケティングを実施しています。

Steve Maddenにて桜田ひよりさんを起用し、PR投稿を実施しました

インフルエンサーを選出・選定する際には、インフルエンサーの検索や投稿分析などができる専用ツールを使用し、フォロワー数だけでなくさまざまな数値を見て決定しています。

その中でも、弊社が重視している点は「適合性(マッチするか)」「投稿の質(クオリティーの高い投稿をしてくれるか)」です。

ファッションやラグジュアリーブランドの案件が多いからかもしれませんが、その他の業種のクライアント様にも、上記を意識して提案しています。

MINIの発表会イベントで山田優さんを起用し、PR投稿を実施しました

盤石なチーム体制でコンテンツ作成をサポート

弊社には2名のインフルエンサーマーケティング担当がおり、リサーチからインフルエンサー・芸能プロダクションの方々へのコンタクトなどを一貫して行なっています。

実際にインフルエンサーさんに投稿していただく際には、投稿内容を任せきりにするのではなく、写真のアングルや構図のご提案をはじめとした撮影ディレクションもしています。また、時にはスタイリスト・ヘアメイクの手配も行っております。このようなフォロー体制を整えることで、より良いコンテンツ作成をサポートさせていただいています。

他社さんのお話を聞いていると、少し手間のかかるやり方をしているかもしれませんが、投稿の質を保つためには大切なことだと感じています。

“ステマ問題”との向き合い方

2023年10月からは、ステルスマーケティングの法規制が始まりました。この規制により、ステマやPRの投稿と通常投稿との識別について、業界全体が厳しくなりました。

弊社では、PRタグ以前のテキストは、インフルエンサーさんに可能な限り主導してもらい、ご本人が取り上げたいと思っている内容を書いていただいております。

入れてほしいポイントだけは提示させていただきますが、その他は誤字脱字や誇大表現になっていないかなどをチェックするだけで、なるべくそのまま掲載していただきます。これが本当のオーガニックに近いPRなのではと考えています。

雑誌社に在籍していた私がインフルエンサーに思うこと

私は雑誌社に在籍していましたが、以前は雑誌やエディターがトレンドやハウツーを教えてくれました。このレストラン、このエリアに行くべき、こんな服を着たらかっこいい、そういう情報を提供してくれていました。

今はどうでしょうか。全部、完全にとは言いませんが、明らかにインフルエンサーがその代わりを担っています。インフルエンサーの投稿は具体的で等身大で取り入れやすく、そしてタイムリーです。

Instagramで言えば3500万人が使っているのですから発信母数も多いですし、日本だけでなくグローバルで発信されています。さらに、コメント機能やライブ配信によるインタラクティブ性もあるのです。

雑誌やエディターが勝る点もまだまだありますが、KOLやKOCにPR投稿をしてもらうインフルエンサーマーケティングは、コンシューマーが情報取得しようとしている文脈の中に織り交ぜて伝えることができることもあり、有効な手段と言えるのではと感じています。

ですが、極度に販売を促進するやり方は、コンシュマーの目が肥えて簡単にスルーされてしまい、効き目が薄れてきているのが事実です。ですので、これまで以上に「適合性」「投稿の質」に気をつけてインフルエンサーマーケティングを実施していかなければいけないと思っています。


Written by Ryo Arai


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