カルチャーショックリハビリ日記その4「イギリス、ニッポン衛生事情比較」(2003)
皆様御無沙汰しております。ただ今私は会社勤めをしており、異常なほどに多忙でしばらく書くことが出来ませんでした。ですが、来月早くも退職を決めてしまいました…日本社会はキツいッスね。その話は次の機会にたっぷりお聞かせしたいと思います…立ち直れたら(笑)。
今回はシモの話です。とは言え、残念ながら色恋関係の話ではなく、トイレ事情を中心とする話です。かなり不快な思いをされる方もいらっしゃると思いますが悪しからず。特に男性。
ご存知、イギリスにはかの金隠しつきの和式便器というものがありません。腰かけて使ういわゆる洋式便器だけです。残念ながら、男性用のは使ったことがないのでわかりません…
一般家庭のトイレは、基本的には日本の洋式便器と変わらないのですが、公衆便所では何故か便座が黒いプラスティックのものが多く、汚れているのかきれいなのかを判別するのが非常に難しいのです。そう言えば便座カバーを見かけたことはありませんでしたね。
それから、たまに便座のついていない、ステンレス製の便器にゴムが貼ってあるものもあります。これはどうやったらいいのだろう…私はついつい腰掛けてしまいましたが、腰を浮かせてする人が多いと後から聞きました。かえって疲れそうですね。
あと、便座に思いっきり足跡が付いているのを何度も見たことがあります。…そこに立つの?!そう言う小汚い便座を、最初はクリーナーで拭いていましたが、そのうち汚いところだけティッシュを敷くくらいで平気になって来ている自分が怖かったです。
公衆便所の清掃率は…場所によりけりですが、イギリスのお国柄を考えるとその割には(失礼ながら)きれいなことが多かったように思えます(クリーナーにチップを払う所もありましたし、そうでなくてもそこそこきれい)。それにトイレットペーパー設置率90パーセント!日本ではまずポケットティッシュは必需品ですよね。
たまに見た目が何となく宇宙基地を思わせる(意味不明)カプセルのような公衆便所がぽつんと立っているのも見かけました。20ペンス入れて使うのですが、用が済んでトイレを出てドアを閉めると、自動的に便器や床に水をザバーっとかけて清掃するらしいです。
そして、やはり便器も体格に合わせて作ってあると言うことが分かりました。久しぶりに一時帰国した際、日本の空港のトイレに腰を下ろした瞬間「あれっ?!」と膝が抜けました。日本の便器は低く作ってあるのです。特に私は大柄なのでその差がハッキリ分かりました。
ところで日本女性は、小用の際に音を聞かれるのを非常に嫌がりますので、水を流しながら用を足すというのが慣習です(よね?)。でもそれでは水の無駄、と言うので、最近ではスイッチを押すと、一定の時間水の流れる音がすると言う装置が付いているトイレも多いですね。人前で鼻をブーブーかむのが平気なイギリスじゃそんなの気にする人はいません。またあっちのトイレは水流も激しく、そんなことしたら跳ね返ってしまうので、もう、そのまま、です。
帰国後、それを忘れて、用を足してから「ハッ!」と我に返る私。
大和撫子魂を取り戻すには時間がかかりそうです…
トイレネタ、またいつか書くかも知れません。では今日はこの辺で。