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謎の感染症日記(6)「稀勢の里」

とにかく鼻と口が渇き、ひっきりなしに白湯を飲んだり、ミントタブレットやのど飴をなめたり、ブリーズライトや鼻呼吸テープを着けてみたけれど、気休め程度の効果しかなかった。
だけど、それもなかったら狂い死ぬのではないかと思うほどの苦痛だった。

トイレに行って鏡を見ると、そこに映っていたのは、元・稀勢の里関。
確かに私は体型も力士っぽいのだが、あのちょっと垂れ下がったまぶたがそっくり…っていうか、腫れぼったさが5倍増しくらいに!
おまけに顔も腫れている。特に耳の下から顎にかけて。
触るとリンパのあたりが腫れているようだ。

私、死ぬのかな…

(そりゃいつかはね!)

件のカリスマ医師に再度会いにいった。
これこれこうなんです~と説明すると、
「うーん、こうなるともう耳鼻科の領域だね。シェーグレン症候群(自己免疫性疾患で、アレルギーではない)かもしれないし。ウチで一応検査もできるけど…」
と言葉を濁した。

そうです、そのカリスマ医師は内科医。耳鼻科のことはあまりわからない。
それなのにアレルギー専門って…
アレルギーの症状って、喘息に限らず、耳鼻科がメインなんじゃないかしら?

帰宅し、次回の診察予約をオンラインでさっくり削除した。
もう行かない。カリスマにはもう騙されないぞ!

つづく

健康について書かれた、こういう本ばかり読んでいた。私ももう若くないのだ。

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