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アトピー対策全般

・アトピー(アレルギー)対策の優先度と説明

 読み易い纏めとして。

①除去療法:主に小麦製食品の食事からの除去。
②消化剤・整腸剤摂取:止むを得ず摂取したグルテン・カゼイン等の消化・分解促進。除去療法の延長。
③サプリメント摂取:ヒスタミンのコントロールと皮膚修復促進。ナイアシン・ビオチンや各種ビタミン・ミネラル・乳酸菌の摂取。
④入浴剤・温熱療法:目的は③とほぼ同様だが皮膚の保湿や除菌・抗菌・抗炎症(場合により殺菌)も兼ねる。マグネシウム摂取(吸収)はこちらが主となる。IPMPによる除菌・殺菌も効果的。
⑤保湿剤・塗り薬塗布:目的は④とほぼ同様。直接的な皮膚の保湿や保護・抗炎症(場合により殺菌も含む)と痒み止め。

 最重要なのは①・②の除去療法となる。アレルギーの原因物質を取り込まない、入ったものは取り除く事が何より効果的。詳細なアレルギー診断には専門の医院での保険適用外の検査が必要な点(検査により治療の精度が高まり誤診も防げる)、消化酵素を含む消化剤・サプリが広く市販されておらず入手がやや面倒な点には注意が必要(特にグルテンの消化剤)。
 また①・②を完全に行う事は難しいため、アレルギーの対症療法として③・④も必要となる。⑤は一般的な対策であり、必要ではあるが実のところ優先度は余り高くない(①~④により食生活・体質改善を怠ればアレルギー症状により自ら皮膚症状を悪化させ、⑤の治療自体やそれらの成果を台無しにする恐れがある)。
 ①~④を経ずに⑤のみを推奨する行為は、患者に痒み等のアレルギー症状に対する不必要な忍耐を強いる事になり望ましくない(本来の治療には手間は掛かるがそれだけで、要らぬ忍耐や治療経過への不安など不要)。アレルギー症状の痒みや浮腫みにまで外用薬のみで対処し続ける事は非効率で効果的でもなく、当然ながら保湿程度だけでは治療たり得ない。
 また残念ながらアレルギー症状である痒みや浮腫みを治療において軽視するのは一般的な姿勢の様である(掻くな触るなを就寝中の無意識下でも徹底出来るなら誰も治療に苦労などしない)。

 …まあ色々面倒臭いと思う場合は温泉かサウナに行って、併せて適度に塗り薬等に頼るだけでも症状は収まる事は収まる。それ程に集中的な温熱療法での免疫機能の活性化による抗炎症効果は高く、即効性にも優れている(毎日30分以上の継続的な運動でもある程度は代替可だが、面倒であるし風呂なら15分以上で済む)。
 併せて自宅での入浴であれば殺菌成分であるIPMP配合の薬用入浴剤も効果的である(蒸留竹酢液も可、だが使用時の追い炊きは非推奨)。IPMPは低刺激でアトピー症状を憎悪させず、適切な濃度であれば安全性も高く皮膚透過性にも優れ、その使用により皮膚に常在しアレルゲンを生成する真菌・細菌の適度な殺菌・除菌を行う事で炎症の発生を予防出来る(手浴等患部のみの除菌・殺菌でも可)。


 因みにアレルギー性のアトピーはその一部に過ぎないとの主張を偶に目にするが、具体的に何割がそうだという事なのだろうか。
 その手の専門家からはただの一度も割合を明示した上で主張が述べられているのを見た事が無いため非常に気になる所ではある(アレルギー・アトピー素因を持つ日本人が全体の3割、その内アレルギー性アトピーに罹る児童だけで全体の1・2割との事なので、総数は更に多くなるという事になってしまう辺り中々興味深い主張だが…)。何か統計調査を行ってはいけない理由でも有るのだろうか。
 …そもそも国民の3人に1人に関わりのある検査ならば皆に等しく受けさせるか、そうでなくとも検査後に治療可能なのだから保険適用にはすべきと言える。


追記: 昨今徐々にアトピーや花粉症等の軽度だが慢性的なアレルギー症状に対するHSP療法の有効性が広まって来ている…?
 やはり従来の「免疫抑制」ではなく「免疫活性」に重点を置いた治療方針は間違っていなかった様である。

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