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初トレイルランで学んだこと
先週末に初めてのトレイルランのレースに参加して、すっかりトレイルランの魅力にとりつかれてしまった。今日はトレイルランの初挑戦から学んだことをまとめてみる。
トレイルランの魅力
1. 大自然の中に身をおく爽快感と癒し
マラソン大会だと街中や車道をコースに設定してあることが多いけど、トレイルは山などのいわゆるハイキングコースのような場所で行われる。私が参加したトレイルランは、州立公園で、湖の周りのハイキングコースがレースに使用されていた。コースの大部分が背の高い松の木に覆われていて、鳥や虫の鳴き声がよく聞こえる。州立公園内にはキャンプ施設もあり、私も子供達と何回かキャンプしにきた事があるが、その時にはキツツキが木を突く音がトトトトッと聞こえてきたり、ワシかタカのような鳥が飛びまわっていたり、湖にワニが泳いでいるのを見かけて驚いた。このような大自然の中で過ごす時間は最高だ。
2. 時間の経過を忘れる
普通のマラソンだと1時間以上の距離を走るのは、気分的にしんどい。普段安全に走れる場所で練習となると、距離的にどうしても同じコースを何周かするような形になりがちだけど、飽きてしまうと時間が経つのが遅くて、5分10分が長く感じてしまう。長時間走るのにはかなり辛抱強さがいる。音楽を聞きながら走る人もいるけど、私はマインドフルネスをなるべく実践したく、自分の今やっていることに気持ちを向けていたいというこだわりがあって、音楽で気を紛らわせてまで走るというのがどうもしっくりこない。トレイルランだと変化に富むコースに対応しながら、足元の一歩一歩の進め方を判断して走る必要があるので、飽きることがない。実際レースで走った時間はあっという間で、ハーフの距離を走った気が全然しなかった。
3. タイムやペースに縛られない自由さ
私が住んでいる地域は広大な平野で、車でどこまで運転していても、坂道や丘などが全くと言って良いほどない。日本でトレイルと呼ばれるような山らしい山となると、車で4時間から10時間くらいは遠くへ行かないと無いと思う。今回のトレランの会場になった州立公園は、山とは言えないほどの丘くらいのものがあったので、登りや下りの傾斜があった。トレランでは傾斜がキツい登りや下りでは無理に走り続ける必要がなく、逆に一定のペースを刻み続けるのは不可能だし、賢明ではない。だからコースの状況に合わせて、ペースも変化させるので、あくまでも体と相談しながらのペースを自由に決めることになる。
勉強になったこと
1. 水は自分で携帯するのがベター
今回勉強になったことの一つだ。今回ハーフマラソンの距離だったため、水はエイドステーションで貰えば良いと判断して携帯して行かなかった。普段走るにしても、長くても1時間から1時間半くらいしか走るつもりが全くなかったから、給水パックなど持っていなかったし、用意するつもりもなかった。ただレースで一番最初のエイドステーションに来たとき、給水タンクがテーブルに置いてあって係の人が立っていたけど、マラソン大会のようにたくさんのコップに水が注いであるのが見当たらない。テーブルには給水タンクが2つ並んで置いてあるだけだった。ちょっと困惑した私は、まだ走り始めて30分くらいだったので、そのステーションは通過することにした。
2番目のエイドステーションへ着いたとき、さすがにここで水を貰わなければと思い、給水タンクの前へ来たら、係の人が「何が欲しい?」「何を探してる?」と聞いてくれたので「水をお願いします」と私が答えると、「カップは持っているかい?」と聞かれた。へ?カップですか?持ってませんけど(笑)。「最近のトレイルランナーたちは皆自分の給水パックとかボトルを持ち歩いているだろう?だからエイドステーションでもカップを用意しなくなったのさ。」「でも大丈夫。緊急用のカップがあるからこれで飲むと良いよ。」そう言って、水50ml入るか入らないかくらいの背の低いおちょこのようなサイズの使い捨てミニカップに水を入れてくれた。「今回初めてのトレイルランなので知らなくて。ありがとう、助かります」私はそう言ってありがたく水を受け取り、3回くらいおかわりした(笑)。今回のレースでトレイルランには給水パックが必需品らしいということで、買うことにした。
2. 靴のサイズは1サイズアップで
今回履いていたシューズはトレイルラン用のシューズだったし、サイズもちょうど良いと思っていた。10キロマラソンもこれで走ったし、練習では16キロ走っても大丈夫だった。けれどこのレースの17キロ過ぎた頃からつま先の親指両方に圧迫感を感じ始め、家に帰って靴を脱いで、突っ張りを感じる親指の爪先から靴下を緩めようと引っ張ったとき、爪に嫌な鈍痛を感じた。しばらくそっとしておけば大丈夫と思ったけど、左の親指の爪が数日で紫色に変色してしまった。
普段履いているスニーカーでも上から押さえつけられるような圧迫感を親指の爪に感じてしまい、とても不快だ。爪が剥がれ落ちて来ないか、ちょっとヒヤヒヤしている。今まで走ったことのない長距離で足が浮腫んで大きくなったんだろうか?それとも普段走っていない登り下りで爪先に負担がかかったのか?レースから5日ぶりに、同じシューズで20分ほど走ってみたけど、爪先が気になってダメだった。このシューズはもうダメなのか。爪が治ってからなら、また平坦なところでは履けるかもしれないけど、このシューズではトレイルは走れない。もう1サイズ上のトレランシューズを買うことに決めた。
3. 身体のメンテナンスがより重要事項に
今までたくさん走ると、腰痛が悪化することがあったけど、今回のトレランを走り終えてから、右膝の内側裏側あたりの筋が痛くなってしまった。足に痛みが出たのは初めて。関節や骨ではなく、明らかに筋なので、関連している箇所の筋肉を解さなければいけない。普段からストレッチやヨガをしているので、色々なポーズで腿やお尻あたりを伸ばしてみるが、どうもピンポイントに効いてこない。
パーソナルトレーナーとして働いた経験のある友達に相談したら、フォームロールで腿やお尻、股関節近くをほぐすやり方を教えてくれたので試している。トレランをやるならそれに必要な脚を徐々に作っていけたらいいけど、同時に酷使しがちな体の部位を上手に解す術を学んで行くことが、長く楽しんで行くためには必須になるだろう。しばらくフォームロールで試して痛みが改善しなかったら、カイロプラクターに相談に行こうと思っている。
こんな感じでレースに参加するまで知らなかったトレイルランの魅力に出会えたことは、私の人生において宝物のになるだろう。そして、今回の経験で学んだことを活かして、これからトレイルランの楽しみをゆるゆると味わい続けられるように、身体と上手に付き合いながらやっていこうと思う。親指の爪と右膝の筋は痛いけれど、ちゃんとケアして早く走れるようになりたい。次に参加できそうな大会を探しながらワクワクしている。