見出し画像

記憶のコツ


勉強するとき、皆さんはどんな方法で記憶しますか?
自分の記憶方法を振り返ると、色々面白いことが見えてきます。

私の記憶力のピークは高校3年生でした。
このとき面白いように暗記できて、教科書数十ページを写真で撮ったように記憶できるぐらいでした。
ですが、この暗記力はほんの短い間だけの期間限定でした。しかもこの方法で覚えたことは忘れるのもあっという間。いわゆる一夜漬けの記憶方法でしかありませんでした。


勉強するときにアンダーラインを引いたりマーカーペンを使う人も多いと思います。繰り返し読み込んだとしても、残念ながらこれだけでは記憶には留まりません。

文字を追うことだけでは記憶に定着しないのです。



記憶する上で大切なのは読んだ内容、覚えたい内容を5分置きぐらいに空で復習すること。自分で自分に問題を出すなど何を学んだか整理して自分の中に落とし込むのです。

もっと効果的なのは一旦そのことから頭を離した後にこれを繰り返すこと。
さらにさらに効果的なのはアウトプット
文字にすること、プレゼンテーション。プレゼンテーションは想定するだけでも効果的です。

勉強翌日にプレゼンテーションを想定して復習しながら書き起こすなんて最高の記憶方法かもしれません。


昔、あるテレビ番組でタモリさんの記憶力が取り上げられていて、タモリさんに対して20個ぐらいの単語を短時間で暗記してもらう実験をしていました。
ひよこ、ものさし、リンゴ、飛行機‥‥など全く関連性がない単語を覚えてもらい、しばらくの時間、雑談をした後にこの単語が順番通り言えるかのテストをしたのです。

タモリさんは見事全問正解。しかも逆さまに後ろの単語から言うことも出来ました。

みんながこの暗記力に脱帽!!


どうやって覚えているのか問うと、

自分の体の部位にくっつけて覚えるのだそう。

頭→ひよこ、額→ものさし、目→リンゴ、鼻→飛行機‥‥という感じです。

この番組のことを最近思い出して、タモリさんの凄さを改めて感じました。
つまりタモリさんは、覚えにくい単語を自分の体の部位と結びつけて擬似の自分ごとと捉えることで記憶していたのではないかと。

脳は自分にとって必要ないと捉えたことには無駄にワーキングメモリーを使わないようになっています。
だから自分に落とし込む、自分にとって必要な情報と捉えると記憶に保持されやすくなります。


覚えたいことがある一方で、忘れたいのに忘れられない記憶というものがあります。
失敗、挫折、失恋 などなど‥‥。
脳はこのような危機が2度とないようにと、防御の意味で記憶に刻み込んでいるのですね。





いいなと思ったら応援しよう!