宴のあと
「宴のあと」
夏の終わりにいつも思い浮かぶ言葉です。
思春期に読んだ音楽雑誌の中のミュージシャンの言葉を思い出します。
単純に「夏疲れ」ということもあります。
今年の場合は「暑さ対策疲れ」の方がしっくりくるかもしれません。
こんなに災害を意識した夏はなかったような気もします。
オリンピックイヤーでもありましたね。
夏祭り後の広場にぽつんといるような、どこかに何かを忘れてきたようなぼんやりとした空虚な感覚。
ものごとを自分の真ん中で捉えにくい、何事も斜めから見てしまうような感覚。
自分が捻じ曲がった存在にでもなってしまったような気持ち。
気分はまさに 宴のあと。
さまざまな感情が自分の中心に据えられるよう整ったら、秋の入り口に立てる気がします。
今しばらくは揺らぎのとき。
どうせなら、それはそれで、ある意味 年に1度の稀有な感情なのだと味わって揺られていよう。
皆さんにとって 夏の終わりはどのようなものですか。