持ち味を活かし、決断経験を沢山しよう「強みを活かす」
今日は「活躍する人のセオリー 強みを活かす」という書籍を読みました。
こちらは、人事界では有名人、「ソヤマン」ことサイバーエージェントの曽山哲人さんの書籍です。
ところで、この「強み」って…坂井風太氏の動画に出てくる「持ち味」というキーワードと近しくありませんか(※坂井さんのまわし者ではありません)
そのあたりも意識しながら読み進めてみました。
強み≒持ち味を活かしていくにはどうしたらいいか。2017年の書籍ですが、「強み」以外にも学びになることがたくさんありましたので、こちらで紹介します。
人は「俺の強み」を押し付ける
メンバーに仕事を頼む時…
・表向き:「個性が大事だよね」
・実際に仕事を頼む時:(…俺のやりやすいようにやってくれよ)
なんてなってしまっていること、ありませんか?
この内側には、「俺でもできるんだからあいつにだってできるんだろう」という心理がありそうです。
問題なのは、「俺が責任取るからさ」とカッコつけながら結局「俺のやり方」を押し付けていること。これは結局メンバーの強みではなくて「俺の強みの押し付け」ですよね。
けっこう、あるあるな話ではないでしょうか。
好きなようにやらせてみる
本書では、メンバーに自由にやらせた結果、成果が出始めたという事例が紹介されています。「いいじゃん、いいじゃん。やって、やって」と。
自分のやり方は、自分の強みが活きただけにすぎず、他のメンバーにとっては弱みにもなる、ということが起こりうるのです。
だから、メンバーの強み(本書では才能とも書かれています)を理解していく必要があるのですね。
もっと言うと、「探してあげよう」というような傲慢な姿勢ではなく、「自分にない強みは何か?」「自分にできなくてメンバーにできることは?」という考え方が大事です。
期待を明確に伝える、自分の口で言えるくらいに
強みが活かされれば成果につながります。その際、「こういう貢献につながる」という期待値を明確に伝えることも重要、とされています。
ただ伝えるだけでなく、メンバーが自分の口で期待されていることを言えるか。このレベル感、なかなかハイレベルですが重要ですね。
ここで「自分のパターンを押し付けていないか」が大事になってきます。「俺の成功体験」を押し付けていると、まずメンバーの強みを言えない、それではメンバーが自ら期待されていることを言うなんて夢のまた夢の話です。
持ち味理解、大事…。
決断経験
さて、メンバーの強みをさらに伸ばすうえで必要なのか「決断経験」と書かれています。
決断には量と質、両方が必要です。そして、「マンネリというのは、慣れた決断ばかりで、決断の質が横ばいの状況」だそうです。これはマンネリ気味の全サラリーマンに捧げたい言葉…。
決断して、何を学んだかを内省する。このサイクルをいかに作れるか。
一方で、「みんなの声を聴こう」→以上、という「えせ民主主義」は組織の成長を停滞させる、ともされています。
嫌われたくないから声を聴く、でも決断を恐れる。ありがちですが「サークルの部長」タイプで、こうはなるなということです(決断ばかりしているサークルの部長さんすみません)。
所感
読みやすいですが、自分に耳を当てると辛辣なこともしっかりと書かれている本です。
また、「メンバーの強み発掘」を中心にピックアップしましたが、自らの強みを知る方法として「ストレングスファインダー」「エニアグラム」なども紹介されています。興味のある方は是非読んでみることをお勧めします!
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