2024年11月21日(木):モチモチ妖怪、寒くて朝起きれない
朝、目覚めると、窓から冷たい空気が流れ込んできます。IT企業での仕事が待っているはずなのに、私の丸くてぷにぷにした体は、布団から出る気力を失っています。今年の冬は例年以上に寒いようで、私の妖怪としての体質が、この酷寒に悲鳴を上げています。
寒さのせいで、普段なら柔らかい私の体が、さらにぷにぷにしてしまいます。布団の中で丸まり、「今日は休むかな」と思いましたが、データ入力の仕事が山積みであることを思い出し、仕方なく起き出します。
朝の通勤電車の中、私は必死に体を固めようとしますが、寒さのせいでコントロールが効きません。隣に座った会社員が、ちらりと私の方を見て微笑みます。おそらく、私の触れる部分に幸せな空気が漂っているのでしょう。「少なくとも、誰かに幸せを届けられたかな」と、小さな慰めを感じます。
仕事中も、暖房の効いたオフィスで、私の体は徐々に落ち着きを取り戻します。データ入力の単調な作業が、逆に私を安定させてくれるような気がします。江戸時代からやってきた私にとって、この現代のテクノロジーと仕事のリズムは、不思議と心地よいものです。
夕方、帰り道の冷たい風が再び私を襲います。でも今日は、寒さに負けない強さを感じています。「明日もまた頑張るぞ」と心の中でつぶやきながら、夜の下町へとあゆみを進めます。