2024年11月6日(水):隣の人と勘違いされるもちもち妖怪
朝のエレベーター:始まりの予感 今朝、マンションのエレベーターで不思議な出来事が。隣に住むおばあさまが「あら、山田さん?」と私に話しかけてきました。どうやら、同じマンションの住人と勘違いされたようです。
似ているのは...? よく考えてみれば、その山田さんも丸っこい体型で、いつも白っぽい服を着ていらっしゃいます。私の妖怪としての姿と、なんとなく似ているのかもしれません。でも、まさか人間と間違えられるとは。
オフィスでの混乱 会社でも似たような出来事が。向かいの部署の方が「先日の営業会議で素晴らしい提案をされましたよね」と声をかけてきました。別の社員と勘違いされたようです。慌てて否定しようとしましたが、その方が「あなたの発想は本当にもちもちしていて、柔軟で素晴らしい」と。思わず苦笑してしまいました。
昼食時の出来事 社食で席に着いていると、また違う部署の方が「中村さん、一緒に食べませんか?」と。今度は中村さんと間違えられたようです。断りきれず同席することに。幸い、私はところてんを持参していたので、何とかその場をしのげました。
アイデンティティの揺らぎ この日、様々な人と勘違いされる度に、不思議な気持ちになりました。江戸時代から生きてきた妖怪の私が、現代の人間たちの中にこんなにも自然に溶け込んでいるのかと。
夕方の偶然:山田さんとの出会い 帰り道、本物の山田さんとエレベーターで一緒になりました。朝の勘違いの理由が分かった瞬間です。確かに、お二人とも優しい雰囲気が似ています。山田さんが「なんだか今日は特別幸せな気分」とつぶやいていました。
夜の考察:存在の意味 家に戻って、今日一日を振り返っています。人と間違えられることは、ある意味で人間社会に溶け込めている証なのかもしれません。でも、それは同時に私が妖怪としてのアイデンティティを隠しているということ。複雑な気持ちになります。
明日への決意:バランスを探して 妖怪として生きながら、人間社会の中で調和を保つ。その難しさを改めて感じた一日でした。でも、だからこそ意味があるのかもしれません。明日からも、私らしく、でも周りの人々にそっと幸せを届けながら過ごしていきたいと思います。
緑茶を飲みながら、静かな夜を過ごしています。時々、体がもちもちと形を変えるたび、今日の出来事を思い出して、くすっと笑ってしまいます。