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写真にうまく写りたい

堂々と都会のど真ん中を颯爽と歩く、長澤まさみ(仮)みたいなかっこいい女性になりたい私。
今回は写真の映り方について考えたい。

かっこいい人がその輝きを発揮するのは写真の中だと言っても過言ではないと思う。当たり前のようなことを言うけど、かっこいい人が撮ればどんな場面でもかっこよく決まる。

反して私のような人間はと言うと、どう撮ってもどことなくダサい写真にしかならない。それどころか、もはや撮る写真の2/3は半目の仕上がりだ。なぜ?神様のいたずら?ひどい神様もいたもんだ。

まともに写真に映れる人は言う。「シャッターを切られるタイミングで目を閉じないように気をつければいいだけジャン」などと。こちらとてそんなことは百も承知だ。私も色々な努力を試みてきた。
・「はい、チーズ!」のあたりで先にまばたきをしておいて、シャッターの瞬間に備える
・シャッターに合わせて逆に目を見開いてみる
・閉じるな閉じるな閉じるなと念じる
それでもいざその瞬間がくると、意識しすぎるあまりか目を瞑ってしまうのだ。目を瞑っていない写真が撮れたとしても、変に目を見開いて引きつった顔をした人がそこには映っている。

途方に暮れていた私に光が差したのは大学生の頃だろうか。近年は普通になった、あえて目を瞑るポーズの登場。あの登場には、一休さんのトンチを聞いたときと同じような感銘を受けた。
シャッターの瞬間に目を瞑るな?わかりました。それではずっと目を瞑っておくことにしましょう。
そう言ったのは私の中に宿る一休さん。神に対抗するにはもはやトンチしかない!

と思いきや、世の中そんなにうまくはいかないようだ。目瞑りポーズとやらをやってみるも、なぜかそれはそれでうまくいかない。顔の角度なのか、目の閉じ具合なのか、明確な原因はわからないが、とにかく私の目瞑りポーズは"ただ目を瞑ってしまった人"になるのだ。

これはもう手の施しようがないかも、と感じた私が今どうしているかというと、技術の進歩に助けられている。今の時代はもう、カメラ側でシャッタータイミングを調整してくれる機能だとか、シャッター前後の3秒間を記録するLiveカメラだとか、私のような人間を救済すべく開発された機能がたくさんある。

まあ、こんなことを言っておいてまだシャッタータイミングを調整してくれるカメラには出会ったことがないし、Liveカメラで撮った写真は半目の瞬間が写真フォルダに並べられて嫌な気分になる。それでも半目でない瞬間がどこかに映っていれば勝ちなのだ。あとは連写して数十枚の写真の中から良いものを厳選するというやり方だってある。これはかなり原始的だが。

つまるところ、神様に勝つにはトンチよりも人間の力だということだ。そして、いつかきっと他人様の力すら借りずにかっこいい写真を撮れるようになってみせたいと思う。

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