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映画を語れるようになりたい

堂々と都会のど真ん中を颯爽と歩く、長澤まさみ(仮)みたいな女性になりたい私。

今回は、映画について。
映画を語れる人ってすごくない?「〇〇監督の世界観は〜」とか「この映画に隠された真のメッセージは〜」とか、よくもまああの2時間ほどの時間の中で色々なことを読み取るものだと感心する。

私なんかはそういう人たちを見て「他人の世界観なんてそう容易く理解できるものか」とか「伝えたいメッセージを隠すんじゃない」などと悪態をついてしまう質なので、映画を語れるようになるにはまずは根性を叩き直すところから始めねばならない。

さらに悲惨なのが、早くも赤ちゃん返りが始まったのか、最近の私は映画が始まると、それがよもや子守唄でもあるようにスヤスヤと眠ってしまう体になったのだ。

そしてこれまた赤ちゃんと同じ要領で、大きな音が鳴れば起きる。そのため過激な銃撃戦などのシーンでは目が覚めるのだが、いかんせんその直前まで眠りの世界にいるもので、なぜそんなことになっているのか全く把握できずに、ひとりポカンとスクリーンを眺めることになる。

これがもし現実だったなら私は真っ先に銃口を向けられて殺されていたことだろう。

そして私が何よりも恐いのが、映画を見終わった後の感想タイム。なにせ私はアクションシーン以外は丸々寝ているような人間だ。言えるとすれば「あの銃の持ち方イケてたよね」くらいのものなのだ。

そんな私に向かって「あそこのシーン良かったよね」とか「あの時〇〇がさあ…」などと興奮冷めやらぬ様子で感想をぶつけてくる人には、ぜひとも映画に隠された意図よりも先に私の表情を読み取ってほしい。

まあ、色々文句を並べてみたが、映画を語れる人は結局のところかっこいい。私も叶うことなら自分の観た映画について語りたいと思う。

いつか2時間くらいはちゃんと起きてられる3歳児レベルになったら、私と同じようにポカンとしている相手に向かって感想をぶっ放そう。長澤まさみがセーラー服と機関銃で演じた星泉のように、「カ・イ・カ・ン」なんて言いながら。

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