初心者ライダーの北海道ツーリング備忘録
ライダーの聖地・北海道
北海道と言えば、ライダーの聖地。
ライダーの聖地と言えば、北海道。
全てのライダーの行き着く先は、そう、北海道――。
年間走行距離1,000キロ未満のペーパーライダーが、ついにライダーの聖地・北海道に挑んだ備忘録です。
練習のために九州ツーリングに行った話はこちら↓
旅程
日程:8月11日〜8月19日(計9日間)
うちホテル1泊、キャンプ4泊、往復フェリー2泊
走行距離:道内 約1,400km
8月11日 苫小牧フェリーターミナル~ニューオータニイン札幌ホテル(70km)
8月12日 札幌~留萌~苫前~鏡沼海浜公園キャンプ場(260km)
8月13日 鏡沼~オロロンライン~宗谷岬~エヌサカ線~コムケ国際キャンプ場(320km)
8月14日 コムケ~網走監獄~摩周湖~硫黄山~川湯観光ホテル(170km)
8月15日 川湯~阿寒湖~陸別~上士幌航空公園キャンプ場(230km)
8月16日 上士幌~富良野~星に手のとどく丘キャンプ場(140km)
8月17日 富良野~美瑛~千歳~苫小牧フェリーターミナル(210km)
※()内は走行距離
宗谷岬、オロロンライン、富良野の3か所だけは絶対に外したくなかったので、そこだけは最低限行けるようルートを組みました。
ペーパーライダーなので、無理しない程度の距離に抑えられるように、かつ何か問題が起きても帰りのフェリーには間に合うように、複数ルートを考えておきました。
あってよかったもの(追加装備)
九州ツーリングから学び、追加した主な装備品たちです。
シューズカバー
前回のツーリングから、体だけでなく足もとの防水対策も必要だと学びました。
とは言え、全日晴れればお荷物になる可能性もあると思ったので、ブーツや長靴などではなくシューズカバーにしました。お守りとして持っておこうぐらいの気持ちだったので、Amazonセールで1,000円ちょっとのものを選びました。三日目と最終日の二度使いましたが、十分機能を発揮してくれました。
蚊取り線香
北海道ツーリングでは、憧れのキャンプ場が沢山あったことと、宿代を抑えたかったため、天気さえ許せば全日キャンプ泊のつもりでした。
荷物は極限まで減らしたかったのですが、同行者共々ほんっっっとうに虫が苦手(虫が出る季節はキャンプをしない派)なので、蚊取り線香は迷わず持って行きました。大正解でした。
どこのキャンプ場も自然豊かで尋常じゃない量の虫がいたので、蚊取り線香がなかったらと思うと恐ろしいです。
蚊取り線香の中でも、アブやブヨにも効く「森林香」が最強なのでおすすめです。
コット
九州ツーリングでは床冷えに苦しみながら、北海道には絶対に持って行こうと誓いました。
コットは床冷え防止に役立つだけでなく、マットよりも携行性に優れていたので、持って行かない理由は皆無でした。まあ、そのための練習だったので、北海道で活かせてよかったと思います。
初心者ライダーが北海道を走り切る3つのコツ
正直言うと、北海道に行くまではかなりびびっていましたが、初心者にも北海道は走れました。
きちんと準備をして、「走りたい」という気持ちさえあれば、きっと大丈夫です。
1.ルートを決めない
天候や体調の変化があっても無理せず走りきれるように、A案、B案など複数のルート案を考えておきました。何があっても最終日にフェリーに乗って帰ることだけは決めて、あとのルートはガチガチに決めず、毎日走れるだけ走って寝るという作戦をとりました。
ルートを複数用意しておくために、絶対に立ち寄りたい場所、絶対に食べたいものなど外せない目的は明確にしておきましょう。それを軸にしてルートを組むようにすれば、後悔しない旅になります。
2.無理して走らない
無事故・無違反は当たり前、法定速度遵守を常に心掛けました。知らない場所で焦って走ると、事故につながります。そして事故や違反をすると、周りにに大変迷惑を掛けます(自身も過去に経験あり。猛省しています…。)し、たとえ一人だとしても、楽しい旅がそこで終わってしまいます。
普段あまり長距離を走らないから自分の限界がわからない…という方は、ご自身のバイクに近い排気量のバイク乗りの方を参考にすると良いです。YouTubeで「北海道ツーリング (車種)」と検索すると、参考になるモトブログが沢山出てきます。
3.夜は走らない
前述の内容とほぼ同じですが、実は北海道ではこれが一番大事だと思います。北海道(札幌の中心部以外)の道路には基本的に街灯が「無い」と思ったほうが良いです。都市部に暮らしている方にはピンと来ないかもしれませんが、夜の田舎はほんっっっっっとうに暗いです、漆黒です。突然、路肩から野生動物が出てきても絶対回避できません。
北海道ではエゾシカとの衝突事故が年間約2,000件も発生しているそうです。自動車でも廃車は免れないのに、バイクで衝突したらどうなるか想像に難くないと思います。夜明けとともに起き、日暮れとともに寝ましょう!
北海道ツーリングは人生を変える
大袈裟な表現ではなく、北海道ツーリングは私の人生を変える旅になりました。
自分の限界を知り、また限界を超えても自分の力で走らない限り前に進むことはできないと気付くことができました。
このnoteで、「北海道を走ってみたいけど自信がない…」そんな方の背中をそっと押すことができれば幸いです。