考えるOLさんが言う「がんばらないことをがんばる」を考えてみた

今回は情報番組ノンストップで紹介されていた、
「無理しすぎない頑張り方」を考えていこうと思う。
また番組内でもあった、
頑張らないことを頑張る…?いや頑張れよ笑
と言う温度差についても考えていく。

考えるOLさんとは?

ノンストップという番組で紹介されていて興味があったので
どんな方なのかざっくり調べてみた。

Twitterアカウントを発見
どうやら「がんばらないことをがんばるって決めた。」人だそうだ。
多くの人が抱えている問題を、心地よい言葉で表現していることがたくさんの人からフォローされる理由なのだろうと思う。

考えるOLさんのnoteもあったので、読んでみた。

人生は長距離走なのに、私は短距離走のスピードでスタートしてしまったのだろう。長距離走と短距離走では、スタートダッシュの姿勢も走るフォームもスパイクも必要や筋肉も全く違う。十分な知識や準備運動、からだ作りもしないまま、他人より早くゴールに着こうと爆スピードで走って転んで心が怪我したような感じだ。

考えるOLさんも、周りの環境や育った境遇から”無理をして頑張る”方法で
自分を鼓舞して、心身ともに疲弊してしまったようだ。
さらに、フルリモート環境での慣れない仕事で心にも傷を負ってしまった。

こんなことを言うのは烏滸がましいが、
かなり筆者と鬱までの境遇が似ている。

考えるOLさんが支持される理由や、
まだ温度差がある「がんばらないことをがんばる」について
筆者なりに考察していこうと思う。

コロナ禍で増加した鬱病患者

まずひとつ目に、注目したいポイントが
「時期」と「社会環境の変化」である。
タイトルにもした通り、コロナ禍でうつ病の患者数が増加した。

経済協力開発機構(OECD)の調査によると、多くの先進国で新型コロナ拡大の前後で、うつ病・うつ状態の人の割合が2~3倍に増えた。日本でも、うつの人の割合は、2013年の7.9%から、2020年の17.3%と2倍以上に増加しているという。

これは、鬱病と診断された人が増えたと言う事実しかわからないが
このことから「うつ病になりそうな人」「心が疲れた人」が
増加したとも考えられるのではないか。

考えるOLさんの、「がんばらないことをがんばるって決めた。」と言うツイートは2021年7月3日のものである。
この頃丁度、緊急事態宣言が延長に延長を重ね
皆、ゴールが見えると遠ざけられることを繰り返していた時期である。

コロナと言う社会環境が外部から与えられ、
行動制限を強いられていた私たち。
すでに、無理して頑張っていた人が多数いた状況下。
例えるなら、
コップいっぱいの水が表面張力でギリギリこぼれないが
もう何かの小さな衝撃で、溢れる。あと一滴で溢れる。

みんな目一杯で生きていて”余裕”がまるでなかった。
不安を潰すために、自己研鑽や勉強など
いつもよりも自分に目を向けない努力をしてしまっていたのではないか?

そんな状況の中、あ…こんなふうに考えてもいいんだ。
と思える「がんばらないことをがんばるって決めた。」と言うツイート。

これが多くの人に支持された理由なのではと思う。
自分に時間を投資する心地よさを改めて教えてくれたのが考えるOLさんの言葉だった。

在宅勤務で家が職場に…

正直、このコロナ禍のフルリモートや、数日に及ぶ在宅勤務というのは
特に若手社員にとって、不向きな側面も色濃い。
理由としては、仕事に関する言葉のニュアンスまではまだ学べていないからである。

作業指示に対する、作業量や完成度を把握できていないのである。
「この資料〇〇までに、適当にまとめといて〜」という指示があるとすると、仕事に慣れた人であれば
上司のチェックを2日前にもらって前日には修正版を完成形にしたいので、明日から着手すれば間に合うな。まとめるならPPT5枚くらいで十分だな。という目安を持っている。

しかし、若手は…
☆慣れない電話!
☆LINEではない硬い文章!
☆曖昧な指示を聞き直す勇気!
☆なんか知らんけどみんなはできてる気がするという不安!
という、良い意味でも社会に染まっていない体で
一杯一杯なのである。

さらに、ここからは大きな声で言いたいのだが
ひと昔前にはない、SNSというコンテンツで私生活でもすでに脳みそのキャパを使っている。

「SNSなんて娯楽だろう〜」と考える人もいて当然だと思う。
しかし、SNSの発信には不安を煽るものも多い。
・なんか同期なのに楽しそうにやってる。
・コロナ禍なのに私と違って出歩いている。
・やりがいのある仕事をしている…(ように見える)
等、目に入るだけで脳みそが動き出してしまうものも数多いのである。

疲弊した体に、閉鎖的な家という空間
1人暮らしでシンとした部屋。SNSから得られる大量の情報。
精神衛生上かなり悪い環境なのは一目瞭然だろう。

「がんばらないことをがんばる」って
なんだよ笑 頑張れよ笑 に伝いたいこと

頑張らないことを頑張る…?いや頑張れよ笑
と言う温度差についても考えていこう。

先述の通り、様々な状況下で同じコロナ禍をみんな経験している。
しかし、自分の状況しか実際には体験できないのである。

「がんばらないことをがんばる」ということに疑問を持つ人もいて良いと思う。しかし、決して否定はしないでほしいと思う。

コップいっぱいの水が表面張力で、ギリギリ溢れない状況で耐えている人にとって、
「頑張れよ笑」は、コップが溢れる最後の1滴になる可能性がある。
だからこそ「そうやって自分と向き合う人もいるのね」くらいで良いのである。

1人暮らしの例を先程あげたが、自分じゃない人がどれほどのことを抱えているかなんて、”会社で顔を合わせる8時間では”、”フルリモートの環境下では”到底理解しきれないのである。

まして、家族でさえ
手に持っている携帯の先にある環境にも
心身を疲弊する空間を持っている子供のことなんて
100%理解するのは相当時間がかかるのである。

だからこそ、否定はしないことが大切なのである。

最後に

考えるOLさんが言う
「がんばらないことをがんばる」を考えてみたが、

コロナという有事の状況下で、多くの人が疲弊した。
そこに改めて自分のために時間を使う大切さを教えてくれたのが
考えるOLさんの言葉だったということがわかった。

「がんばらないことをがんばる」を理解できない人も
この言葉に限らず、他者の環境も目紛しく変わっているため
否定しないことで誰かに寄り添えるのではないかと思う。

最後までありがとうございます。また宜しくお願いします。

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