通信制大学に入って手放したもの、手に入れたもの
先日、通っている大学の全てのテストを受け終えた。
まだ4年生の前期。卒業までは半年ほど残っているのだけれど、卒業に必要な単位は全て取り終えたことになる。(テストに合格してれば…)
「終わったー!!」という開放感でいっぱいなので、これを機会に、わたしが通っていた大学のことについて振り返ってみる。
通信制大学って?
そもそも、通信制大学ってなによ?という話。
わたしも、入学するまで存在を知らなかった。
普通の通学制大学とは違うところがたくさんあるんだけど、ちゃんと“大学”として認められているところだ。
ざっくりとした特徴(通学制の大学と違うポイント)はこんな感じ。
①:大学に行かなくていい
講義動画が送られてきて、家で勉強を進めることがほとんどなので、大学にいく必要がない。
行くとしても、年に3,4回くらい…?
時間に余裕がない社会人の方にはうってつけなのだろうけど、別の通学制大学から編入した私にとっては、結構衝撃的な特徴だった。
②:学費がめちゃくちゃ安い
正直、わたしはこれだけが理由で入った、と言えちゃうくらい大きな特徴。
だいたい、国公立の通学制大学の学費は4年で250万円ほど。(国公立でもたかい…)
でも、私の通っている私立の通信制大学の学費は、4年で110万円ほど。
国公立の半分以下の値段で卒業できる。
手放したもの
通信制大学に、わたしは2年生から編入した。
もともと通学制の看護大学に行っていたのだけれど、「看護師はちがう…」と思いなおして大学を変えたのだ。
そんなわたしが、通信制大学に入って手放したものがある。
新しい友達関係
さっきも書いたのだけれど、通信制大学はほぼ大学に行かない。
だから、大学に入ったところで、新しい友だちはほとんどできない。
よくある大学生活であるような、「友だちとランチ」とか「自習室で友だちと勉強」とかは全くと言っていいほどない。
大学の設備はある程度使えるんだけどね…。
一緒に使ってくれる友だちがいないのよ…。
さらに、仕事やバイト以外の時間は、家に引きこもって勉強することになるので、あまり遊びに行くことがなくなる。
それで余計に、新しい友達関係ができなくなったな〜と思う。
手に入れたもの
でもそれ以上に、通信制大学に入って手に入れたものがある。
“大学卒業”ということ
(厳密には、まだ卒業はしていないのだけれど…)
通学制の大学ではありえないような金額で、そしてありえないような時間の使い方で、“大卒資格”をもらうことができる。
わたし自身、お金がなかったことで“大卒資格”を諦めかけていたから、これはほんとにありがたかった。
やっぱり“高卒”と“大卒”では働ける幅も、給料も全然違う。
先日就活も終えたのだけれど、これはまじでめちゃくちゃ痛感した。
ひとりでやり遂げる力
「一緒に頑張る仲間」が目の前にいない状態で、何十時間もの授業をひとりで進めて、レポートもひとりで書いて、テスト対策もひとりでする。
それを約4ヶ月間ぶっつづけでやるのだから、“モチベーションの維持”がめちゃくちゃ大変。
だから、そのための計画の立て方だったり、サボらずに積み重ねることだったり。
モチベがなくても、ひとりでも、淡々とゴールまで進む力がついたんじゃないかと思う。
勉強するの楽しい!!という思い
これは、通信制大学に限らずかもしれない。
わたしはもともと通っていた看護大学は、“学問を深める”というよりも“看護師を養成する”ために勉強する感じだった。
でも、通信制大学にはいって、純粋に好きな勉強をするようになって、「勉強ってこんなに楽しいんだ…!」と思えるようになった。
大学の勉強は、中学・高校のように指導要領が決まっているわけではない。
だから、好きな授業を好きなだけ取れるし、面白い!と思った分野を突き詰めることもできる。
いままで決められた枠の中でしか勉強したことがなかったわたしにとって、これはめちゃくちゃ幸せなことだった。
通信制大学に入ってによかった!
多くの人とは違う道として選んだ通信制大学。
手放すものももちろんあった。
でも、通信制大学を選んでなかったらわたしの人生にはなかったものを、たくさん得ることができたと思う。
“大学卒業”への道筋はひとつじゃない。
通学制大学を諦めなくてはいけなくても、大学に行くことはできる。
大学を諦めないといけないかも…と悩んでいた4年前の自分に、この言葉を伝えたいと思う。
同じように、どこかで悩んでいる方に、このnoteが届いて、少しでも役に立てたらほんとうに嬉しい。