少女漫画の元祖転生モノ。「ぼくの地球を守って」は、幼い私に問題提起をしてくれた教科書だった。
やってしまいました。
週1頑張って書くと誓ったnote。
すでにおさぼりをしております。
猛省して、頑張りすぎない程度に、頑張ります。
さて、今回私が紹介したいのは
中学生の頃に姉から単行本を全巻貰いガチはまりした
「ぼくの地球を守って」である。
りぼんやなかよしで繰り広げられる
可愛らしい世界観に慣れていた私には、
少女漫画と呼ぶにはあまりに壮大で、
完成されたプロットに度肝を抜かれた。
※下記、ちょっとネタバレ含みます※
①まず、ちょっとホラーな展開になる
恋が始まる王道の少女漫画だと思って読んでいると、
高校生の主人公が隣の家の男の子、小学生の輪君を
高層マンションから落としてしまうという
ショッキングな事件が起こる。
輪君は奇跡的に一命を取り留めるが、
それがきっかけで輪君がエスパー的な力を発揮する。
で、その力を使って暴走族の少年を海に落とそうとするなど、危険な行為を行う。
え?なにこれホラー漫画になるの?と、
予想外の展開に序盤から目が離せなくなるのだ。
②そして、伏線回収が始まる
実はこの物語は主人公含め、
前世で地球の研究をしていた7人の科学者たちが、
現世で高校生として生まれ変わり再会を果たす設定なのだが、
輪君の前世が結構壮絶。かつ泣ける話で衝撃を受ける。
その後、前世で恋人だったモクレンという女性が現世の主人公だったっていう熱い展開に。
前世で何があったのか。続きを読みたい欲が加速していく。
③環境問題や戦争。考えさせられるラスト
割愛するが、ラストは地球の戦争や環境問題を解決するために、
輪君(前世の紫苑さん)が暴走していた。
その暴走を止めて、輪くんを止めたのは主人公たちの愛だった。
これいつ考えてたんだろう、ってくらい、主人公の背景や歴史が、
「ぼくの地球を守って」っていう、タイトルの意味に繋がっていた。
素晴らしすぎない?この漫画。と、感嘆したのを覚えている。
「優しくできるのは、結局余裕があるからなんだ」
戦争孤児で生きるのに必死だった紫苑(現世の輪君)が
平和の象徴のような家族を見て皮肉を吐く台詞。
少女漫画ならではの恋愛も交えながら
差別、偏見、考えの違う人との向き合い方…
さまざまな葛藤に苛まれる主人公たちの情景は、
当時中学生で、狭い価値観しか持ってなかった私をはっとさせた。
漫画は、私に新しい価値観を提供してくれる。
その思いが生まれたのは、「ぼく地球」がきっかけだった。
大好きすぎて何回読み返したか分からないや。
#推しの少女マンガ #ネタバレ
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