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■求人広告の応募数を増やすには?-PART・9-■仕事中の雑談が苦痛な人もいる。

コロナ禍を経て、リモートワークがすっかり浸透した世の中ですね。私も在宅での仕事は大好きなのですが、残念ながら私の所属する会社は基本的に出社義務があるので、コツコツと通勤に励んでおります。まあ、同僚とたまに話したり、通勤中にコテンラジオを聴いてノリノリで出勤したりするのは楽しいんですけどね。

で、私を含めてリモートワークを好む人のタイプとして多いのは、「一人の時間を好む」性格であること。(私の同僚や周りにいる人の意見なのでちゃんとしたデータがある訳ではないですがw)

私も多分に漏れずそのタイプです。たまに話すのなら息抜きになるのだけど、基本的には一人での時間に楽しみを見出します。人と話さず、自分のペースで自由に過ごせる機会を欲する人は少なくないはず。

思い出すのは今から4年くらい前にお手伝いをしたハイヤードライバーの募集広告。仕事内容は社長や芸能人向けに通勤のお手伝いをする運転手です。実はこの人たち、一人で過ごす時間がめちゃくちゃ多い。なぜなら基本的には担当顧客の通勤・帰宅時間だけ稼働するからです。

稼働しない間に何をするかというと、ほかの担当顧客の運転などが発生する時以外は「本読んでます」とか「ランチに2時間行ってます」とか、悠々自適に過ごしているようでした。

友達や仲間と過ごすことが好きな人もいるけれど、私のように一人が好きな人だって多い。この仕事って、そんな人にピッタリなんじゃ。

そう感じた私は「仕事中、2時間くらい本を読んで過ごしてます」というコピーを書きました。ほかにも、車内で好きな音楽を聴いて過ごせます、とか、黙々タイプに向いてます、とか、とにかく「一人時間」を楽しめる仕事であることを記事の中でさまざまにアピールしました。

職種柄免許も必要だし、勤務時間が不規則なので応募数が殺到することはなかったが、企業が求める人物像とマッチする、真面目でコツコツタイプの応募者が集まったと聞きました。

明るく元気に、コミュ力が高い人を求める企業は多い。「一人が好き」な人にとっては、そんな社会が嫌になることも多いでしょう。でも、そんな人たちにとって「こういう仕事もあるんだ」という気づきになる広告はうれしいと思うな。そんな思いを込めて作った広告でした。

求人広告を作るときは、その企業のアピールよりも、“どんな性格の人なのか。どんな悩みを持っているのか”を真摯に考えることがやはり重要なのです。

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