霜月。
クリスマスが近づくと
街やお店は自動的に
「そういう」雰囲気になっていく。
「何の日か」は重要じゃない。
ただ、
そのキラキラや糖度の高い空気に
やられてしまうんだ
それを知ってか知らずか
鐘の音は、そこかしこに。
この時期が嫌いだ、
と言う人がいた。
ほんとに、嫌いみたいだ。
顔を歪めながら
「チキンなんて、いつだって食べるさ。」
一方では
恋人たちの、ともてはやされ
もう一方では
こんな日要らない、と言われ
こんなに寂しい日に、
ひとり––––––。
愛はほんとに伝わってるだろうか
心の奥底の願いと祈りは
誰に認められずとも
ただあなたにだけは、届きますように。