米大統領選の報道について。
「予想通り、バイデンが勝利しました」
というnote記事を見た。
2016年の時も、「トランプとクリントンのどちらが勝つか」が話題で、専門家・ジャーナリストたちがどちらか(ほとんどがクリントンを「推して」いたが)を予想して、当たらなかったら罰ゲーム〜的なバラエティノリの番組がいくつもあった。
今回は(まだ法廷闘争が続いているものの)、大手メディアの報道のみを真実と仮定すれば、確かにバイデン勝利の向きがある。
ここで考えたいことがひとつ。
果たして「バイデンが勝つと予想していた」人たちが勝ち、「トランプが勝つと予想していた」人が負け、なんだろうか。
人間はたぶん、物事を白黒させたい生き物で、私が見た番組では「直前までどちらが勝つか分かりませんね…」という専門家の回答には、厳しい(バラエティとしての)目線(「どっちかって言えよー」という圧)が向けられていたと思う。
だけど、「予想家」としての今回の勝者は、そういう「どちらが勝つか分からない」と答えた人たちだと思う。結果を見てもそうだ。アメリカは完全に真っ二つに分断していることが、再度、白日の下に晒された。
日本のメディアは「トランプVSバイデン」構造を強調するけど、アメリカの有権者みんながみんな、それだけで投票してるわけじゃない。共和党、民主党、自分の生きている環境、背景、様々な要因で、一票を投じるわけであって。
バイデンが大統領になったとしても、その考え方に完全には沿わない国民が半分いることになる。単純に「勝って嬉しい〜・・・」とはいかないのは、誰が見たって明らかだ。
でも、報道を見ていると、バイデンを「推す(いろんな意味を詰め込んで…)」人たちが大半(なように伝えられて)いて、びっくりする。
私は、安全保障上、日本との関係、様々な面で、トランプの方がいいだろうと思っていたのだが、別にそれは単純に私の意見であって、それをもって誰かの意見を否定したりするつもりはない。大統領を選ぶのは、アメリカ国民であって、私には全く関係のないことだから。
…つまり、意見はある、そりゃ、ある。でも、当事者たちの投票を否定することは、あってはならない。だって、日本みたいに、9割バイデン支持かのような(笑)報道って、完全にフェイクじゃん。
「当たり前だよね〜」「あんな人でなしのトランプが勝つわけない」みたいな認識でいると、情勢を見誤る。お茶の間感覚だけならいいが、専門家がそれじゃ困る。社会に迎合したメディアには存在価値、ないと思うぜ。
「メディアは地に落ちた」と最近よく聞くが、メディアなんて、最初からそんなもんなのかもしれない。
中学生の頃からメディアウォッチをしてきたけれど(笑)、今になって思うのは、批判するだけ無駄だということ。ちょっと前までは、「メディアって、でっち上げを真実にできてしまうんだ」と思ってすごく恐怖に感じていたんだけど、物事を冷静に見て、メディアに振り回されない人が、世の中には結構いるんだってことが分かってきた。だから、そんなに心配したり、報道の仕方に腹を立てたりする必要ないなって。
リーダーは人格で選ばれるのかもしれない。日本でも、よく政治家の人となりが問われる。人となりなんて、記者が事細かに伝えられることだろうか。本当に親しい関係じゃなきゃ分からないのにね。でも、そういう考えの人はたくさんいるわけだ。それを、理解しないとね。お互いにね。
まとまりがなくなってしまったけれど、今回の選挙戦について何も書いていなかったので、メディアの観点から一筆。
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