ポスドクと妊娠・出産ープロローグ
今日某大学の450人分の採点が終わったので、ようやく(?)ブログを書く。
えーと、私事ですがこの度第二子を妊娠しました。
それ自体は嬉しいことなんですが。が。
ここでぶち当たるのが、ポスドク(=ポストドクターという博士号を取って大学院を出たばかりの若手研究者。またの名を非正規労働者。)という実質フリーター的身分で妊娠・出産という大きな壁です。
はい。一応大学で博士号とか取ったんですけど、学生からフリーターになっただけなんだよね。ポスドクって。
一応3つの大学で非常勤で講義を担当してて、学生からは「先生」とかって呼ばれてるんですけどね…ぶっちゃけるとたぶん、バイトを比較的一生懸命やってる学生さんの方が、よっぽどお金あると思いますよ…(マジ)
てか、私もこれまで、居酒屋とかカフェとか塾とかTAでバイトしてたけど、実労働時間考えるとそっちの方が給料よかったぞ…。
幸いなことに私は学振特別研究員PDというポスドクのなかでは比較的ホワイトな身分も持っているので、生活できるだけのお金は何とかなってますが。
(ただし学振PDも雇用されていない扱いなので、社会保障ゼロなんだけどね。)
前置きが長くなりましたが、ようは今、社会的身分からするとフリーターなんです。なので、産休も育休もありません。あと有給という概念もないので、つわりとか妊娠中の体調不良でも休めません。
※ただし一部のホワイト大学では、兼任講師も産休・育休がありました。感謝。
うーん…これ。どうすればいいやろ…。
つわりの日々をなんとか今まで乗り越えてきたんですが(幸いにも大学が春休みに入るタイミングで授業は9割終わっていた)、
「あっ、これ本来であれば診断書お医者さんに書いてもらって、休職願い出せるやつなんじゃないか…?!」と思いながら、毎日吐きながら、頭痛とめまいに悩まされながら、かろうじて元気な時間を見つけては採点をしてきたのですよ…。
こうやってグチグチブログに書いてるとね、「そんなにつらいなら仕事辞めれば?」とか言われそうだけどね、まだ駆け出しのポスドクが自己都合で辞めて次があるかどうかっていう話ですよね…。そもそも「なんで妊娠出産てだけで私がやめなあかんねん」って話ですよ。普通の会社ならマタハラ案件ですよ。
結論から言うと、これまでも(第一子のときも)非常勤はやめませんでしたし、これからもやめるつもりはありません。そしてラッキーなことに夏休み中に出産できそうなので(しかも予定帝王切開)、来年度もバリバリ働く予定です。ポスドク女子の皆さん、非常勤辞めなくてよいですよ。むしろ厚かましいくらい厚かましく続けてやりましょう。
というわけで、つわりの日々に怒りながらもどうやって私がサバイブしてきたのか、これからどうする予定なのか少しずつnoteに書いておこうと思います。