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娘、初めてのおゆうぎ会

ここ最近、保育園では毎日のようにおゆうぎ会の練習をしていた娘。
運動会でみんなで体操をした時は緊張し、ずっと抱っこされっぱなしだった娘なので、お遊戯会本番もきっとそうであろうと予測した私は「お遊戯会のお歌うたってみてよ~」と、たびたび家で本番には見られないと踏んでいる〝おうた”を催促していた。


しかし、そこで娘が意気揚々と披露してくれるのは毎回『うんどうかいのうた』。

運動会だ チャッチャチャチャ
すてきだ チャッチャチャチャ
がんばれ チャッチャチャチャ
よわむしなんかいるもんか
赤 勝て! 赤 勝て!
エイ!エイ!オー!


割と上手に歌えている。ほんとにこの歌を歌うのか・・・?と思いながら先生に聞いてみたが、違うとのことで安心した。「おゆうぎ会と運動会がごちゃまぜになってるんでしょうね~」と先生。


結局何をやるのか見当がつかないまま本番当日を迎えた。
娘のおうたやダンスを見られるのももちろん楽しみだが、同じクラスの子たちの様子が見られるのも嬉しい。最近は私のことをよく覚えてくれる子が増えて、お迎えに行くたびに「あ、〇〇ちゃんのママだ!」と言ってくれて手を振ったりお話をしてくれたりするようになり、そんな交流にいつも心が温かくなる。数年前はこんな未来があるなんて考えもしなかった。


ステージに幕が引かれ、その後ろにがやがやと待機する子たち。
園児「パパとママいる?」
先生「いるよー」
園児「先生今日ぼくパン食べたー」
先生「そっか、よかったねえ」
園児と先生のほのぼのした会話が聞こえて客席から笑いが起こる。なんて優しい時間。

幕が上がる。照明に照らされたステージでお揃いの衣装を着てキョトンとして客席を見る子供たち。だれも泣いてはいなかったけど、濡れた目元が照明できらきらしてる子が何人かいて、いつもと違う状況に戸惑って裏でエンエンしちゃったのかな?でも頑張ってえらいね!という気持ちでいっぱいになる。

おうたが始まるとちゃんと皆、前を向いてお歌を歌ったり、手遊びをしたりする。うちの子はというと、しっかり緊張して指をしゃぶっていたものの、お歌は歌えているようだった。

そしてびっくりしたのが、鈴の演奏。
片手は指しゃぶり、もう片手に鈴をしっかり持って、お歌に合わせて鈴をシャンシャンと鳴らしていたのだが、ただ鳴らすのではなくしっかりとリズムに合わせて鳴らす、まさに「演奏」ができていて、これには夫と私も成長を感じずにはいられなかった。

ステージで呆然とし固まっしまう子、パパとママに手を振る子、「ねえ、○○ちゃんのママいるよ」と、お友達のママを探し当てて教えてあげる子、すきを見て走り出そうとし先生に捕獲される子。すべてが尊かった。
どちらかというとこういう行事って親のためにあるんだなあと思う。

すごくありがたいし親にとっては普段見られない姿を見られてこの上ない喜びだけれど、手作り衣装もすごく手が込んでいて、先生たちも大変だったんだろうなと感じてしまった。忙しい時間の中でこの衣装を作る時間を捻出するのも一苦労だろう。ここ数日はお迎え時も先生方がなんだかお疲れのように感じていて、少し複雑な思いも抱えてしまったお遊戯会だった。

しかし、クラスで指しゃぶりしてたのうちの子だけだったな・・・。
そろそろ対策しないと。。





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もちこ
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