【育児】子供がテレ東「シナぷしゅ」を卒業した話
二歳になった途端、子がシナぷしゅを見たがらなくなった。
毎朝、お着替えが済むと「ぷわぷわ!ぷわぷわ!」と言ってリモコンを指さして催促するのがルーティン化していたのに。
(子はなぜかリモコンのことをぷわぷわと呼ぶ)
うちはいつも録画のものを見せているので、その朝もいつものように“ぷわぷわ”を握り、シナぷしゅを流そうとしていた。
すると「おかーしゃん!」と子は必死に叫ぶように言う。
「え、ぷしゅぷしゅ見ないの?」
そう聞くと
「ぷしゅぷしゅヤダ!おかーしゃん!」
と、『おかあさんといっしょ』にしろという。こちらは『いないいないばあ』とともにまだまだ熱は冷めていないらしい。
仕方なくこの日は『おかあさんといっしょ』を見たが、これ以来シナぷしゅをつけようとすると怒るようになってしまった。
話には聞いていたがやっぱり来てしまうんだな、この時が。
「私はもう赤ちゃんではない」
という子供の意思表示のようだ。
つい最近まであんなに好きだったのに。夫なんて二歳の誕生日にシナぷしゅのぬいぐるみを買い与えようと試みていたくらいだったのに。(結局買えなかったのだが)
番組の途中に差し込まれる、マツケンが歌うタマホームのCMや、緑黄色社会の曲でシナぷしゅキッズが踊っている野菜生活のCMを本編以上にガン見し、歌ったり踊ったりしていたのに。
本当にもういいの?
親としては少し寂しい。
シナぷしゅのコーナーは攻めたものが多く親が見ても楽しかった。
毎月変わるつきうたもいつも楽しみにしていた。
つきうたのおかげでいろんなアーティストが知れ、好きになった。
もう一緒には見れないのか。
1歳3か月になって、シナぷしゅを毎日見せるようになった。
それまでは、巷で言うTVが子供に与える悪影響に過剰に怯えていたのであまり見せていなかったのだけど、子育てもだいぶハードになって私自身が苦しくなり、このタイミングで見せることになったのだった。
それからほぼ毎日、子と一緒に見た。(番組がお休みの土日も録画を流した)
子も大喜びだったが親も毎日、癒されていた。
平日は顔を合わせる時間が少なく、会話のない夫とも、
「今月のつきうた、離婚伝説だったよ!!」
とか、
「MONO NO AWAREの曲がとてもいいよ!」
などと話すきっかけも作ってくれた。
寂しいなあ。
子はあっけらかんとしているのに対し、親ばかりがうじうじとその場にとどまり動けないでいる。
なんだか切ない。
子育てって、きっとずっとこんな感じなんだろう。
シナぷしゅさん、約10ヶ月、お世話になりました!!