【日記のようなもの】仔猫
今住んでいるところで猫を見かけるということがほとんどなくて、猫のいない地域だなと思っていたのだが、春頃からたまに見かけるようになった。
駐車場と隣の敷地の間あたりに居たりするので、もしかしたらお隣で飼いだしたのかもしれないし、もしかしたら野良ちゃんが居ついたのかもと思っていた。
そして今朝見つけてしまった!
後ろ姿だけだったけど、か細い感じでちっちゃくて、フワフワで、跳ねるように走っていく白黒の仔猫!
ひゃあ!可愛い!!
例の猫の子どもかな?
仔猫の走り方、一生懸命な感じがなんとも言えない。
その後友人に電話で話したら、生後1〜2か月くらいだろうと。
写真を見たわけでもないのに、私の説明だけでそう言った。
後で調べてみたら、「生後1ヶ月前後〜2ヶ月は離乳期で、活発に動き回るようになり、母猫から様々な見本を見せてもらいながら学習をし始めるのが特徴」とあったので、なるほど、さすが猫2匹飼ってるだけはあるなと感心する。
夕方出かけるのにまた駐車場に行くと、仔猫はフェンスを登っている途中。
フェンスに脚を引っ掛けた後ろ姿がまた可愛くって。
音をさせないようにバッグを探りスマホを取り出す。
写真撮れるかなと思った時には仔猫はフェンスの外。
お母さん猫がしっかりそばで見守っている。
ごめんね〜写真撮らせてね〜とカシャッ。
私が見た時に仔猫が一人でフェンス越えようとしてたということは、先にお母さん猫が越えてみせて、フェンスの向こうから見守ってたっていうことか。
こんなふうに知識や知恵を身につけていくんだなと、知ってはいたけれど、実際にその場に居合わせて改めてすごいなと感じた。
仔猫は1匹しか見なかったので、もしかしたら飼い猫で、兄弟姉妹は貰われて行ってこの子だけ残ったのかなと想像してみる。
やっぱり器量のいい子から貰われていきそうだし、でもそのおかげでこの子はお母さんと一緒に居られるんだね。などと、なんか失礼なことが頭に浮かぶ。
そして、私の好きな漫画『綿の国星』(大島弓子 作)で、ある家のお母さん猫が、
「ああ、これで肩の荷がおりた あの子一匹だけ器量のせいでいつまでも もらい手がつかなかったから そのかわり 生きるための術を知ることができたから きっとしあわせになりますよ」
と話す場面があったのを思い出した。
この仔猫が賢く、逞しく育っていく様子をたまに覗くことが出来ればいいなと楽しみにしている。