【徒然なるままに】幼い日の思い出
先日スーパーで赤紫蘇を売っていたので買って帰り、紫蘇ジュースを作った。
紫蘇を煮出して出る赤紫色はクエン酸を加え、更に鮮やかになる。
綺麗な色だなぁと眺めていて、ふと子どもの頃に色紙を浸して作った色水を思い出す。
そこから思い出はもう少し遡り、そういえばその辺にある色んなものを混ぜてぐっちゃぐっちゃやるのがマイブームだった頃があったなぁと。
あれは幼稚園の年長さんの時。
その頃観ていたテレビ番組で発明好きの少年が出て来るものがあり、自分達ももしかしたら偶然に何かすごいものが出来上がったりするのではないかと。
言い出しっぺは私だったが、友達と一緒に容器の中に水とか土とか、雑草とか、その辺に落ちているものを色々混ぜては「実験」しているつもりになっていた。
家から何かを持ち出すこともなく、虫などの生き物には手を出さないので、いたって可愛いものではあるが、最終的に容器に残ったのはただただ汚い泥水だった。
でもそれは「もしかしたら今度こそ何かすごいものが!」という期待と夢で作られた泥水だ。
今回は何も作れなかったけれども!
一緒に付き合ってくれた友達、彼女もも同じ夢を見ていたのだろうか。
それとも、めーみちゃんがやりたいって言ってるから仕方ないなぁと付き合ってくれてたのかな。
道に落ちているものを拾っては材料にするなど、今思うと不衛生極まりなく、親の立場で見たら「やめて!」と言いたくなる遊びだけれど、昼下がりの公園、照りつける太陽と白い地面、雑草を千切って混ぜてみたり、何か落ちているものを見つけては小走りに近づいてしゃがむ。
靴と砂の間のザリザリした感覚。
短いかげぼうし。
かげぼうし。
すっかり忘れていた1ページだけれど、紫蘇ジュースのお陰で久々に浸ることが出来、そしてそれは今も色褪せていないことを知る。