最近読んだ本の話 vol.98
「最近読んだ本の話」の第98弾です。うちの近所では薔薇が咲き始めました。今日からGWが始まってさっそく雨ですが、楽しみたいと思います。最近読んだ本を3冊ご紹介します。
1、イザベラ・ディオニシオ『女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学』
この本めちゃくちゃ面白いです。こういう出会いがあるから本を読むのはやめられません。日本現代文学の文豪たちは、女心をまったくわかってない!とイタリア人の著者が説得力のある言葉で綴っています。紹介されている作品は、『舞姫』『こころ』『痴人の愛』『金色夜叉』『真珠夫人』など他にも5作品。たしかに『舞姫』はモヤモヤしたなあ。『こころ』はなぜみんなが好きなのか私にはわからない。明治時代に外国のロマン主義文学を読んだ若者たちが、「ロマンチック・ラブ」に騙されて「恋愛」に悩み翻弄される男が登場する数々の作品が生まれたのではないかと著者は言います。その影響は現代まで続いているような私たちの意識にまで浸透しているような、小説の力はすごいな。
2、黒田 龍之助『外国語の遊園地』
面白そう!と思って手に取りました。著者が外国を訪れた際に買って帰ってきたモノたちの話です。1つずつのお話がそんなに長くなくて読みやすいです。チェコ製の目覚まし時計に「チェコ太郎」と名付けるところに親近感が湧きます。読み進んでいくと、著者が外国語を何か国語も理解できるということがわかります。毎朝奥様とともにチェコ語とロシア語の例文をノートに書き写しているそうです。私は常々疑問に思っていたんです、外国語ができる人はどうやって忘れないようにしているんだろうと。やはりたゆまぬ努力だったのだ。すごい!大学で教えてらっしゃるのですが、こういう先生に教わりたかったなあ!と思いました。
3、ジェーン・ス―『おつかれ、今日の私』
著者のジェーン・ス―さんやお友達の体験談をまじえながら、こういう風に考えたらいいよね、とか、好きなバスソルトを買ってゆっくりお風呂に浸かろう、ということが書かれています。みんな疲れてて癒されたいんだなあ、私だけじゃないんだなあ。仕事していて色々あるけど、まあ明日もなんとか頑張ってみるか、という気持ちになるような元気をくれる本です。
あっという間に4月の終わりです。毎日が猛スピードで過ぎていきます。今年も4か月、もう3分の1頑張った!GWはゆっくり休むのだ~。最後までお読みくださってありがとうございました。
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