生きづらさ30の世界で生きること


生きづらさを感じているならまずは「自分を知って少し行動を変えること」から始めてみるといい。


自分はHSPであるが、ADHD傾向、ASD傾向共に強く出る傾向にある。具体的にいうと、注意が一つのところに向きづらく集中力が継続しない。
また、こだわりが強く多くの人と長時間共に時間を過ごすことが苦手だ。(人に合わせられない。)


そういう傾向にある人へのアドバイスとして良くあるのが、大人の場合だと「転職すること」である。いわゆる、環境を変えるというアプローチだ。


これはおそらく最も効果的で、よく言われるように環境次第で障害は障害でなくなる。
なんてのは最もなことだろう。


ただ、当事者の自分からすると少し冷たいアドバイスのようにも思える。その発言の裏には多少の生存者バイアスがかかっているようにも思うのだ。(それで苦しみから抜け出せなかった人も多いのではないか、ということ。)


実際にはそのアクションを起こす動機も勇気もない人がほとんどだと思うから。
(そのような人を否定しているわけではない。)



むしろ、「転職しろ!」と言われて自分は勇気のないダメなやつだ、という烙印を押してしまっている人も多いのではないか。


もちろん障害はグラデーションで、学校でいえば特別支援学校に通わなければ十分な支援を受けられない。


そんな人もいるわけだが、多くの「健常者」のなかに紛れている「何らかの障害によって生きづらさを抱えている人」にとってはかなりきついアクションなのではないか。と思うわけである。


かくいう自分も学校というおおよそ、「みんな同じ」が強調される現場で働いているわけで、
「君みたいなやつは違う場所で働いた方がいいよ」というのはごもっともな意見なのだけれど、この仕事が好きなわけで、今すぐに全ての環境を変えようとは思えないわけで。


そんな人は結構多いように思う。だからこそ、「環境を大きく変える」以外(ゆくゆくそこにたどり着く人もいるだろうが。)のアプローチとして「自分を知り、行動を変える」ということを行ってみてほしい。


例えば自分は「大人数が苦手だ」と思ったら一人の時間を持てる場所で過ごす時間を少しでも長く持ってみる。


そんなことでも生きづらさが緩和される可能性は大いにある。


現在、あなたの生きづらさが100あるうちの50だとして、それを0にする(例えば転職するなどして)必要はないのではないか。



もちろん、転職したところで0になることはないと思うが、そう極端に考えなくても、自分が幸せを感じられる生きづらさ30の環境でうまくやりくりしながら楽しく生きる道もあるのではないかと思うのだ。


もう一度強調しておくが、障害はグラデーションであって全員に当てはまる正解はない。


だからこそ、「大胆に環境を変えられる人だけが正解」ということが強調される必要もないのではないか。

とちょっと思っている。



生きづらさに苦しむ人が少しでも自分を肯定することができるように。


役立てていただけると嬉しい。

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