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【多様な働き方④】人に寄り添い働き方を生み出す「NIMO ALCAMO」~人に寄り添う仕事づくりとこれから~
■最初に
こんにちは!サイボウズのもっちーです😊
既存の働き方にはマッチしない人の新しい働き方を作っている
「NIMO ALCAMO」さん
前回は、働き方の歴史や未来についてお話ししました。
今回は、人に寄り添う仕事づくりとこれからについてです!
▼以前の記事
①多様な働き方の実現
②制度を超えた働き方
③働き方の歴史と未来
〜NIMO ALCAMO〜
Webサイト:https://nimoalcamo.com/
note:https://note.com/nimoalcamo1111/
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■人に寄り添う仕事づくりとこれから
〇休息をテーマにしたチャイ〜ギフトに込めたメッセージ〜
NIMO ALCAMOさんのチャイのギフトのコンセプトが「休息」。
お店でも、「休息」というワードが多くあります。
休息をテーマにしたのは、
キャリアブレイク中の子たちと作ったからっていうのはあります。
仕事を休んでいる人たちと一緒に、
仕事を作るみたいなことをやっていたので、
その中からこのチャイも生まれました。
4人の人たちと一緒に開発して、
その子たちはみんな
仕事をやめたり、休んだりしていて、
なんで休んだんだろうとか、なんでやめたんだろうとか、
休む前にどういう時間が必要だったかなとか、
そういうところからチャイのブランドを作る。
ということを一緒にやっていました。
仕事を休むとき、もっと話をする時間が欲しかった。
本当は休みが欲しかったけど、休めなくてやめたとか、
そんなことを考えてできたので、「休息」がテーマになりました。
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〇仕事体験から見える社会の課題
他にも、NIMO ALCAMOさんでは、職場体験もしています。
1日だけの体験も含めると、延べ100人以上来ています。
職場体験は、カレー屋さんの方でやっています。
カレー屋さんは店長に任せているんです。
働いていない人たちとか、子どもたち、
不登校の子どもとかも体験に来ます。
今度初めて中学生が仕事体験をしにきます。
外部には打ち出してないんですけど、
支援機関の人たちが紹介してくれています。
体験を受け入れるのは別に苦痛じゃないし、
店長もやりがいをもってやってくれていて、
そんなに複雑でもないので受け入れやすいのもあります。
それもあって、
就労支援系の施設とかいろんなところから声がかかるんです。
ボランティアで仕事体験の受け入れをやっていますけど、
でも、そこからいろんな声が聞こえてくるんですよね。
なんで働けていないのか?みたいな声が。
そこからいろいろ考えたり、
結構ニーズ調査の場になっていて、
こういうことを思う子がいるんだ。とか、
この人が働けていないのは、なんだろうと考えて、
このルールがあるから働けないんだな。とか
そうすると、そのルールをなくすにはどうしたらいいんだろう。
みたいな感じで、そういったことが全部つながっていっています。
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〇働きたい気持ちを支える〜個別の見立てと計画〜
今仕事をしていない状態の人でも、
本人にヒアリングしたときに阻害要因とか、
見立てというのをかなり立てているんですよ。
とプッシュさん。
その人がやりたいと思っている状態で、
働くことに対しての阻害要因は何か。
働こうと思っているけど、やめちゃうっていうのは何が阻害してやめているのか。
話を聞きながらその整理していく。
そうなると、例えば職場での人間関係なんだ。
とか、いろいろと見えてきます。
これが理由でやめて、それをなくすと働けるっていうものを、
阻害要因として、設定するので、
コミュニケーションだったら、
本人のコミュニケーションで苦手なことなど、
コミュニケーションをどうにかする。みたいなシンプルな話になります。
もちろんシンプルなことだけではないんですけど、
そんな感じで計画を立てたりもします。
と教えてくださいました。
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〇NIMO ALCAMOの新プロジェクト『WORK RULE SHIFT KYOTO』
NIMO ALCAMOさんは、
人が仕事に合わせて無理するのではなく、
人に合わせて仕事をつくる
ことをミッションに活動しておりますが、
今後、京都で
「WORK RULE SHIFT KYOTO」
という新しいプロジェクトを発足したそうです。
このプロジェクトでは、
段階的な就労の形をつくっていくことや、
新しいワークルールを作っていくそうです。
「ワークシェアのしごと」というものもあり、
これは、アルバイトとボランティアの中間的な働き方を提供して、
働けなくなった人々が少しずつ社会復帰できるように支援するものといいます。
ルールを変えることにもリスクはあるけれど、
社会が変化していくなか、ルールを変えないリスクもありそうですね。
人を変えるのではなく、人に合わせて働き方をつくっていく、
NIMO ALCAMOさんの活動にこれからも注目していきます!
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■最後に
最後までありがとうございました。
今回でNIMO ALCAMOさんの最終回です。
本当に働くってこういうことなんだなっていうことを、いろいろと教えていただきました。当たり前になっている働き方もそうなってきた歴史があって、その働き方が過去はマッチしていたけれど、今はマッチしないことも多そうに感じました。
次回も見てもらえると嬉しいです😊