天狗だった時に鼻をへし折られた大学受験の話 第二章

第一章からの続きです。

過疎りまくってたど田舎から天狗状態のまま、私は中学生の時に、ある県の都市部に引っ越しました。親の仕事の都合でした。引越し先はど田舎とは比べものにならないくらい栄えていました。車が必要無い生活とか夢みたいでしたね。

私が転校した先の中学校は都市部にしては人数が少ない方でした。ドーナツ化現象の影響だって、社会の先生が言ってたような気が…それでも、学業に熱心な生徒は多くて、いわゆる優等生みたいな人達が沢山いました。

結論から言うと、私は転校先でも無双状態でした。定期テストやら外部の模試では学年1位ばかりでした。都市部の誘惑に負けてしまいゲーセンに通ってしまい、学年5位くらいを彷徨ってた時期も少しはありましたが。途中から通い始めた学習塾でも1番上のクラスからのスタートでした。

今でも忘れられないのは、転校してきてから初めての定期テストの結果が出た時です。周りの女子からもちやほやされて、もう有頂天でしたね。頭の良い転校生というイメージがかなり広がってました。

ここから先は私の性格の悪さがにじみ出る文章になってるので、不快に感じる方もいるかもしれないので、少し注意して読んでください。

私はテストや模試の成績は抜群に良かったのですが、いわゆる優等生ではありませんでした。生徒会活動やら行事やら何が面白いのか分かりませんでした。友達とバカやってるのが1番楽しかったので。

生徒会とかやってる人達のこと、正直心の中で馬鹿にしてました。やりたくもないことをやってまで、先生や親からの評価を上げるために努力してるのが滑稽でした。学校を、より良くしよう!!みたいなことをほざいてるのを蔑んだ目で見てました。そんなことやっても、勉強でどうせ俺に勝ててないじゃんみたいな。

そして時は流れていき、高校受験の時期が到来しました。私は県内でトップクラスの進学校を受験し、余裕で合格しました。模試でもA判定しか取ったことがなく、入試本番も時間が余って暇だったので、合格掲示板に自分の番号を見つけた時も、そりゃそうだよなって感じでした。親は後ろで飛び跳ねて喜んでましたが…

合格報告をするために中学校に行くと、たまたま同じ高校を受験していた優等生が廊下で泣いている姿を見かけました。その姿を見て、私は心の中で喜ん…これ以上はやめときます。

そんなこんなで私の鼻は伸び続けていき、そのまま高校に進学していくのでした。

続く

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