![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/49005513/rectangle_large_type_2_3e169305a3d18be85c70e080942e36ef.jpg?width=1200)
USCPA合格体験記No.6 Anonymous2号さん
最近見付けたシーシャカフェで「こってりしたチョン・イル(韓国の俳優さん)に似ている」と言われました、もっちゃんはおともだち(@mocchan_friend)です!
…こってりって何?笑
も「USCPA合格者インタビュー第6回のゲストはご好評頂いている匿名インタビュー第2弾、Anonymous2号さんです!」
2号「匿名なので身バレ気にせずたくさん話ますね!」
も「有難うございます!それでは、Anonymous2号さんのインタビューをどうぞ!」
プロフィール
(大学)
MARCH文系卒
(年齢)
20代後半
(英語)
TOEIC760(半年間バックパッカー経験有り)
(簿記)
無し。完全に会計初学者
(仕事)
産業機械系メーカー営業部門
(予備校)
Abitus(グアム受験)
体験授業で竹野先生が分かりやすかったのが決め手。
(勉強期間)
2018/10~2020/10(2年:総勉強時間1,840時間)
(受験記録)
FAR:74(19/8)⇒83(19/10)
AUD:73(20/1)⇒69(20/4)⇒76(20/7)
BEC:76(20/6)
REG:81(20/10)
勉強を開始した動機
動機は二つあり、一つは現職で海外駐在するためのアピール材料です。現職では営業マンとして海外駐在する場合、営業活動に加えて海外子会社経営に関する業務も担当します。コロナ以前に次の駐在員の入れ替えの打診を上司から受けていたので、USCPAを取得して会計知識と語学力をアピールしようと考えました。
もう一つの動機は、自分の専門性を確立したかったからです。メーカー営業の仕事は、お客様と自社製造部門との間に入って案件が円滑に進むよう手を回す、調整業務がそのほとんどです。調整業務で重要になってくるのは、社内での顔の広さや人間関係といったソフトスキルです。加えて、現職ではせっかく海外駐在で営業以外に様々な経験を積めるにも関わらず、帰任後は駐在前と同じ営業・調整業務を行います。このような現状に対して、自分に何か明確な専門性が欲しいと思い、USCPA受験に踏み切りました。
基本的な学習方法
(インプット期間)
講義動画を視聴してから、チャプター毎に問題を解いていました。初受験のFARのときは問題解説の動画も全て視聴し、間違えた問題は再度講義動画を視聴し直していたので、いま思い返せば非効率でした。私のような会計初学者の方は、FARの内容とボリュームからなかなか知識が定着しないと思いますが、思い出す作業のために動画を繰り返し見るのは避けた方がいいと思います。
(アウトプット期間)
Abitusの教材を繰り返すのに加えて、AUDとBECではWiley、REGではTAC直前対策を使いました。私はたくさん解いて問題慣れするスタイルが性に合うので、Abitus以外の追加教材もほぼ全て解きました。
MCとTBSの演習量は、濃淡を付けず同じだけ解くように心がけました。私は営業部門でTBSの添付資料にあるような会計系の帳票類に馴染みが無いので、それらに慣れるためにもTBSをしっかり解いていました。学生の方や現職で会計以外のお仕事をなさっている方は、帳票類に慣れる意味でもTBSをしっかり解くことをオススメします。
(直前期)
Abitus直前対策・AICPA Sample test・AICPA RQ10年分解いていました。たまたまかもしれませんが、私は試験本番でかなり古いAICPA RQの問題と酷似した問題が出題されたので、直近3~5年を解いてもまだ時間がある方は、更に古い年度のものを解いてみるのも良いかもしれません(改正があった論点にはご注意下さい)。但しAICPA RQのMCには、解説を読んでもよく分からない問題や、教科書にも載っていないような論点の問題がたまにあります。これらは他の受験生も解けない問題だと割り切って、確実に取らなければならない問題を解けるようにすることに注力すると良いと思います。
FAR(2回目:Score 74⇒83)
(学習時間)
900時間
(使用教材)
Abitus(テキスト・問題集・直前対策)、AICPA RQ 5年分
(勉強量)
MC 7回転(苦手分野は+α)、TBS 6回転(苦手分野は+α)
(学習のポイント)
苦手論点を作らないようにすることはもちろんですが、特に良く出る論点(連結・社債・リース・銀行勘定調整等)は徹底的に準備すると、本番で自信を持って解答できます。
公会計はMCがほとんどですが、TBSで出題されることもあるので、アウトプット期の段階から捨てるのは危険だと思います。
4科目の中で唯一ですが、FARはTBSの各問題で問われていることの本質が分からなくても、部分点を拾い易い科目だと思います。私は試験本番で問題を読んで何を聞かれているのか分からないTBSが数問ありましたが、その中でも解答を出せそうなところを諦めずに埋めて合格できましたので、よく分からないTBSに出くわしても、焦らず取れるところを取る心構えが大切だと思います。
AUD(3回目:Score 73⇒69⇒76)
(学習時間)
400時間
(使用教材)
Abitus(テキスト・問題集・直前対策)、AICPA RQ 10年分、Wiley、TAC直前対策、Sample test
(勉強量)
MC8回転(苦手分野は+α)、TBS8回転(苦手分野は+α)、Wiley 2回転(苦手分野は+α)、TAC直前対策 1回転(苦手分野は+α)
(学習のポイント)
この科目は数字ではなく状況に応じて最も合理的な選択を解答しなければならない試験なので、ある程度の習熟度に達してから受験して落ちてしまうと、「これ以上何をすればいいんだ?」という気持ちになってしまいます。私の場合2回目でFailしたときがそうでした。Abitus模試やWiley模試でそれなりに良い点数が取れているにも関わらずFailだったので、八方塞がりのようでした。3回目で合格したのですが、正直なところ2回目の不合格から3回目の受験までの勉強で大幅にパワーアップした感覚はありません。合格した3回目の受験では、Sample testやAICPA RQに酷似した問題がTBSで出題されたおかげで自信を持って解答できたので、合格にはTBSの相性が重要だと思います。
TAC直前対策はWileyのTBSを詳しく解説してくれているので、Wileyを回した後に参考書感覚でパラパラみていました。
BEC(1回目:Score 76)
(学習時間)
270時間
(使用教材)
Abitus(テキスト・問題集・直前対策)、AICPA RQ 10年分、Wiley、AICPA Sample test、きーよさんのWC対策教材
(勉強量)
MC4回転(苦手分野は+α)、TBS4回転(苦手分野は+α)、Wiley 1回転(苦手分野は+α)
(学習のポイント)
私はもともと暗記は得意な方なので、BECとは相性が良かったと思います。特に経済・IT・COSOは覚えているかいないかで得点が変わってくるので、その点はあまり苦労せず勉強できました。
WCはAbitus WC教材の論点集を暗記して、きーよさんの教材に書いてある英文フォーマットに当てはめる練習をして本番に臨みました。日本人がWCで高得点することは難しいので、問題で聞かれていることに対して必要最低限の言葉を基本的なフォーマットを使って解答して、合格に最低限必要な点数を稼げればいいのではないでしょうか。
REG(1回目:Score 81)
(学習時間)
270時間
(使用教材)
Abitus(テキスト・問題集・直前対策・模試)、AICPA RQ 10年分、AICPA Sample test、TAC直前対策
(勉強量)
TAX: MC 4回転(苦手分野は+α)、TBS 4回転(苦手分野は+α)
BL: MC 3回転、TBS 2回転(苦手分野は+α)
TAC直前対策 4回転
(学習のポイント)
私は大学で民法を学習したことがあるので、BLは多少取っつき易かったと思います。
TAXはTAC直前対策様様です。AbitusはBasisとFormの組織別・状況別の解説がいまいちなので、その点をTAC直前対策で補いました。
試験当日の過ごし方
私は水と歯ブラシセットを毎回持って行きました。口がベタベタするのが苦手なので、休憩時間中に甘いものやエナジードリンクは取らず、歯磨きをして身体を少し動かしてリフレッシュしていました。
合格後のキャリア
元々は現職で海外駐在するためにUSCPAの勉強を始めましたが、勉強が進むにつれてプロフェッショナルとして自分の専門知識で以て価値を発揮したいという思いが強くなってきたため、監査法人に向けて転職活動をすることにしました。
監査・アドバイザリー共にエントリーしましたが、縁合ってbig4監査職から先日内定を頂戴できました。コロナ禍での転職活動だったからか、経理経験や簿記2級が求められたりとUSCPAのみでスムーズに内定まで到達できず、一部の面接では悔しい想いをしました。
監査法人の面接は法人毎に質問内容に差があまり無いので、志望度がそれほど高くない法人を先に受けて面接慣れした方がいいかもしれません。私はUSCPA合格直後にそれほど志望度が高くない法人に最初にエントリーして、そこで聞かれた質問に上手く回答できなかったので回答案を後日作成したのですが、それ以降の転職活動で同じ質問を他法人から受けてばっちり回答できました。
監査法人への転職活動は、“USCPAがあればパススルー!”というわけではなく、書類通過後に面接で“如何に自分のこれまでのキャリアとこれからのキャリアを分かりやすく説明できるか”が大切だと思います。
これから私はbig4でプロフェッショナルとしてのキャリアをスタートさせますが、「もっと早くから自分の成長速度を意識して勉強し、自分の世界を広げれば良かった」と後悔することがたまにあります。USCPA受験を通して優秀でいて尚且つ貪欲に勉強や挑戦をしている方々と出会ったことで、このような気持ちになったのだと思います。メーカー営業の場合、最初の3~5年で様々な気付きや学びがあり大きく成長できますが、それ以降の成長曲線はなだらかで、10年後、20年後の自分と今の自分で大きく変わらないと私は思います。そのような漫然とした不安がある中でUSCPA受験を開始し、そこで前向きにチャレンジしている方々に出会うことができ、自分の成長速度に目を向けるきっかけを得ました。これからのキャリアでは自分の成長速度を意識してどんどん次のステージに挑戦していきたいと思っています。
ちなみに後悔している私は以下のような感じです。。。笑
受験生/受験を検討している方へ
(受験生の方へ)
一日10分でもいいので、合格するまで毎日欠かさず勉強しましょう。私の場合、一日空けてしまうと勉強できなかったことへの罪悪感で、どんどんモチベーションが下がってしまいます。合格してから受験生活を振り返ってみると、量ではなく「合格するまで毎日欠かさず勉強できたこと」が自分への自信に繋がっていると思います。
私はAUDで不合格が続いてモチベーションが下がったときは、勉強を辞めるのではなくBECの勉強をすることで気分転換をしていました。このおかげで止まることなく合格まで走り切れたので、どうしても同じ科目を続けるのがしんどい場合は、他の科目で気分転換をするのもアリだと思います。
(受験を検討している方へ)
悩むくらいなら挑戦することをオススメします。悩んでいる時間は少なくとも何も進んでいないので、興味があって悩んでいるなら思い切って飛び込んでみるのもいいかもしれません。
加えて、会計初学者ならAbitusが良いと思います。私は全くの会計初学者として受験勉強をスタートしましたが、Abitusのおかげで初回科目であるFARを突破できました。そして、FARが全ての科目の基礎になっており、FARさえ突破できれば後の3科目は何とかなると私は思っています。
受験生に聞いて欲しい1曲
sumika / 雨天決行