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一陽来復の娘 16

こちらの続きとなります↑

※こちらのお話は少し長めのお話しになっています。ご注意下さい。(2730文字)


合図の太鼓が鳴らされ、ご挨拶も終わり、

一時のざわめき等もありましたが、
追儺祭は、無事に終了致しました。


頂いた記念のお品を抱えながら、わあわあと、
なんだかんだと言いながら、満足そうに、楽しげに、
連れの方々とおしゃべりをして歩く皆さまに混じり、
私も、来た道を戻り、

鳥居の所で、一礼をして、

お宮を後にしました。

神域から出て、駅までの道のりをしばらく歩くと、

母や姉達から「念」が送られて来ている、と、
「わかる」感じはありましたが、

もう、うんと遠くにあるもののようにしか、
感じられなくなっていました。


(…あれ、そういえば、おばあちゃんはどうしたのかな?( ´∀`)

私は、先程、ぱったりと祖母の声がしなくなった辺りまで来ると、祖母に声をかけようとしました。

すると、

" …気をつけて帰るんだよ。夜は、足元が危ないからね… "

向こうから声をかけてきてくれました。


「あっ、おばあちゃん、そこにいてくれたんだ?」

「見る」と、祖母が、にこにこと、
とても嬉しそうに微笑んでいて、

なんと、祖父と一緒に、こちらを見ていますΣ(゚Д゚)


(…も、もうおじいちゃんの事は許せたんだ?…(^.^;)

と、すかさず心の中で突っ込みましたが 笑

その、祖母の、✨つやつや✨した笑顔から、

祖父の事は許したらしいこと(^.^; 

私が、皆さまのお心遣いにより、
「良い状態」になれた事を喜んでいること、

そして、

" 私は、孫を守る「役目」をやり遂げた "

という、自分自身に対しての「誇らしい気持ち」も、感じました。(⁠*⁠´⁠ω⁠`⁠*⁠)✨


先程の尊い御方のお話からも、祖母は、私を、ここに導く「役目」の一部を、祖母なりに引き受けてくれていたようなのですが、

それは、

母や姉が「ああ」である事の責任を、祖母なりに感じて、「私を守らないと」と思ってくれたのと、

もう一つ…

自分が「役目」を引き受けることで、母や姉やいとこ、そして他の身内達を「守りたい」と思ったのも理由のようでした…(´;ω;`)

この度の件で、実は、母方の実家は、「多くの方々」にご迷惑をかけている、という事を知り、

祖母はとても恥ずかしく感じ、慌ててしまった様子で、(;´Д`)

" この家の者でも、心ある者はいます。
私が、頑張ります。だから、どうか… "

という気持ちを、今回の事を見守っている「皆さま」に示したかったらしく…(^.^;

自分が「役目」をする事で、今生きている自分の家族や一族の面目を、少しでも守りたい、と考えた、と、

その祖母の「笑顔」を「見」て、感じました。


もちろん、「皆さま」は、事情を分かられた上で見守っておられますので、本来は、祖母が、そのような事をする必要はないのですが、

そのまま「上がる」のは、祖母の性格的に、不安というか、気が済まなかった様子でした。

本当に、真面目で、責任感が強いというか…(´∀`;)


そんな祖母の「気持ち」を「知」って、
私が声をかけようとすると、祖母は、

" …けじめというものが、あるからね。 "

と、私の口を封じるように、きっぱりと言い(^.^;

そして、

ほんの少し目を伏せて、


" …それにね…こうまですればね、例え、「あっち」でお母さん(祖母に厳しかった曾祖母)に会っても… " 

その後は、言葉にはなりませんでしたが、


「立派に「お母さん」を、「妻」を…
最期まで、ちゃんとやり遂げたから、と…

会っても、堂々と、目をそらさずに、
胸を張れる気がする… 」

と、祖母が思っているのが、「伝わって」きました。


(ああ…)

気持ちの深い所では、曾祖母への複雑な気持ちがありながらも…

その自分の中の、「娘」の、切ない「気持ち」を持ちながらも…

目の前の、大人の役割である「母親」の自分を「やる」事で、

祖母なりに、

(こうやって、ひとつひとつ、乗り越えながら、生きてきたんだ…)

と、改めて「感じ」ました。

(…おばあちゃん…)

私が、鼻を赤くじんとさせながら、じっと見ているのに気づくと、

祖母は、少し、おどけた表情で、

" …私の方が「お母さん」としては(曾祖母より)立派だったかもよ?とでも言うかねぇ 笑  "

と、冗談を言いながら、にっ、と笑いました。


私は、溢れ出そうになる涙を隠すように、

「…言ったらいいよ、遠慮なく!

すっごく偉そうな感じでさ!

ひいおばあちゃん、きっと、すごーくびっくりするよ。面白そー!あー見れないのが残念!」

一生懸命に、ふふふと、いたずらっ子みたいに笑いながら、言いました。


すると、祖母は、

少し照れくさそうに、

でも、

嬉しそうに、明るく、

" ふふふ "

と、一緒に笑ってくれました。

その、優しい笑顔を見て、私は、

(ああ、祖母は、やっと、上がれるんだ…)

と、「思い」ました。


川からの風が、何かの合図のように、さあっとこちらに吹いてきました。

祖母は、その風の吹いてきた方を「見」て、
ほんの少し嬉しげに笑うと、

こちらを、すっ、と見て、


" …もうそろそろ行かないといけないみたいだから。お父さん(祖父)と一緒に、ちゃんと見守っているからね。 "

「…うん…」

" …旦那さんと、仲良くね… "

と優しく言うと、にっこりと、満足気に微笑み、

迎えに来ていた祖父の方を向いて、一緒に、

すうっ、と…

今度こそ、「上」に上がって行きました。

やがて来る、新たな生を生きる為に。


離れて行く2人を感じながら、私は、心の中で、

……最期の最後まで、私のおばあちゃんとして、
いようとしてくれて、ありがとう。

驚いたけど、嬉しかったよ。

まさか、この年で、孫として可愛がってもらえるとは思わなかった 笑

…愛しい所も、苦しい所も、全て見せてくれたね。

人として、妻として、母として、娘として…

良いところも、そうじゃない所も。


時に菩薩のごとく、時に悪鬼のごとく、

いつのときも、必死に生きた、

私のおばあちゃん…

本当に、たくさんのものを、ありがとう。

昔、あんまり、仲良く出来ない孫だったこと、ごめんね。

本当に、本当に、ありがとう…

と、一生懸命、話しかけていました。


続きます↓


※ いつもお目通し頂きましてありがとうございます
m(_ _)m
前のお話しから大分お時間が開いてしまって、お待ちの方がおられましたら、誠に申し訳ございませんでしたm(_ _)m💦

なんと睡眠時間を削ってご相談をお受けする状態がここしばらく続いておりまして(;´Д`)中々時間が取れず申し訳ございませんm(_ _)m

皆さまの素敵記事を拝見する事も叶わず( ;∀;)、少しずつ元気が無くなってきておりますが、頑張るつもりでおりますので、もしお気が向かれましたら後少しお付き合い頂けましたら幸いですm(_ _)m

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